一輪挿しと朝のホットドッグ
フレッシュネスバーガーで朝ごはん。
曙橋のオキニイリの店。昔は四谷三丁目にもお店があって螺旋階段のあるいい店だった。
直線的にフロアをつなぐ階段と違って、最小限の空間でゆるやかにつなぐ螺旋階段はどこか優雅で好きなんですね。
よく行ってたけど無くなっちゃった。
曙橋のこの店は家のような造りでとてもあたたかく、のんびりするのにぴったりな店。
のんびりするのが好きだったタナカくんとよく来てた。
半地下、1階、中2階とスキップフロアの構造でタナカくんが好きだったのが半地下の席。
タバスコなんかのコンディメントの置き場の後ろ。秘密基地のような場所。
今日はそこに座ってのんびり過ごす。
ピンク色の一輪挿しが置かれてて、そういえばピンクが好きな人だった…、って思い出す。
それにしても一輪挿しを起き続けられているってステキなこと。
ほぼ全部のテーブルにひとつづつ。
最近は一輪挿しどころか花を飾るお店が減った。これもひとつのもてなしなのになぁ…、って思う。
レタスドッグの朝食セット。
藤で編んだカゴに入ってやってくる。
お供はアイスコーヒーにした。
カゴからホットドッグを取り出して、バーガーペーパーを外してトレイに敷いてホットドッグを置いて眺める。
ほどよき長さのドッグロール。
ロールに対して過不足なきサイズのソーセージ。
レタスの葉っぱとすべてがほどよい。
ポーションパックのケチャップをプチュップチュッと絞り出し、間をフレンチマスタードで埋めて食べる準備の出来上がり。
カプっとひと口。プチュンとソーセージが歯切れて肉汁ジュワリ。それをドッグロールが受け止める。
レタスシャキっとみずみずしくて、軽い渋みがケチャップの甘酸っぱさをひきしめる。ドッグロールやソーセージの太さが控えめ。だから口にストンと収まる感じもうれしい。
ロールブレッドがサクサクしている。切り目を入れた面をグリドルに押し付け焼いているから乾いた感じに焦げた香りがおいしいのネ。
ただどうだろう…、ドッグロールがちょっと甘いように感じた。気のせいなのか、あるいは記憶違いなのかよくわからないけどドッグロールはそっけないくらいのほうがおいしいのになぁって思ったりもする。
とはいえおいしく、朝のお腹にちょうどよい量。アイスコーヒーをコクリコクリと飲みながらちょっとぼんやりいたしましょう。