医師・保健師その他の専門職の役割　社会福祉士国家試験対策　保健医療サービスNO.13

それでは、今回は、医師、保健師その他それぞれの専門職について、重要なポイントを見ていきます。

１．医師

医師については、業務独占ということが一つ、ポイントになります。ここに業務独占とは、有資格者以外はその業務を行えないということを意味します。
医師法第2条では、医師になろうとする者は、医師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならない、と規定されています。この医師は、業務独占資格になりますので、この第2条で定められた医師でなければ、医業をなしてはならないということになっています（第17条）。これに違反すると罰則の対象になります（医師法第31条）。皆さん、ご存知だと思いますが、手塚治虫先生の漫画「ブラックジャック」という作品の主人公であるブラックジャックは、この医師ではありません。ですから、ブラックジャックが医業をした場合には、医師法第17条違反になります。漫画のワンシーンでも、ブラックジャックが日本医師連盟に呼び出され、「いますぐ医師免許を取得し、医師法に基づく報酬だけを受け取るようにしろ」と言われていました。しかし、ブラックジャックは、これを拒否し、医師法違反で逮捕されてしまうということがありましたよね。