榊淳司
「あなた、XX氏じゃありませんね。XX氏がタレント的に所属する会社の社長でしょ!」 そういわれた彼は、まるで豆鉄砲を食らったような顔で絶句した。 それから数瞬の後、彼は不自然に胸を反り返らして次の様に言い放った。 「社長がXXなんです」 なんと、その社長氏は公然とした嘘で開き直ってきたのだ。 湾岸タワマンに関する討論的なイベントを開催するから、否定派として参加して欲しいという依頼が某メディアからあったのは、その出来事のひと月ほど前。 私は公開で行う討論に意味があるとは思わ
2022年も間もなく終わろうとしています。 今年は何といってもウクライナで戦争がおっぱじまってしまいました。最初の数か月で終わるかな、と思いきや今も続いています。プーチンよ、ええ加減にせい! と言ってみても、終わるはずがありません。またそれは、私の専門分野に非ず。 私の専門は、他でもないマンション市場。特に東京周辺のマンション市場に関してあーのこーのと御託を並べることで飯を食ってきました。すでに、それも14年。 「もうすぐ下落が始まる」 そんなことを言い続けて、10年くらい
みなさん、こんにちは。榊淳司です。 私はもう10年以上「榊淳司のお奨めマンション情報」という有料メルマガを会員の方々に配信しています。 今回、その491号「榊淳司マンション情報491号 世田谷区内で今、値引きを行っていそうな3物件」を送信しました。 東京のマンション市場には停滞の兆しが見えています。 多くの新築マンションは、建物が完成したにも関わらず完売していません。 そういった物件は、業界用語で「完成在庫」と呼ばれます。 当然、値引き販売が行われます。 私は東京23区内
みなさん、こんにちは。榊淳司です。 私はもう10年以上「榊淳司のお奨めマンション情報」という有料メルマガを会員の方々に配信しています。 今回、その490号「榊淳司マンション情報490号 品川区で、いかにも値引きしていそうな2物件」を送信しました。 東京のマンション市場には停滞の兆しが見えています。 多くの新築マンションは、建物が完成したにも関わらず完売していません。 そういった物件は、業界用語で「完成在庫」と呼ばれます。 当然、値引き販売が行われます。 私は東京23区内と
我々日本人にとっては、かなり唐突に始まった感のあるウクライナ戦争。日本も西側の一員として経済制裁に参加。その結果ロシアからは「非友好国」扱い。 資源開発に強い総合商社とみなされている三井物産の社内では、ウクライナ戦争が始まってから上へ下への大騒ぎになっているとか。 そんな中、5月2日にはこんな記事がネットに流れた。 三井物産は、ロシア極東の天然ガス開発事業「サハリン2」と北部で開発中の「アークティックLNG2」について、ロシア国債の格付け低下により、投資価値が806億円減少
今のマンション価格の値上がりが始まったのは2013年です。 その年の3月、日本銀行の総裁が白川方明氏から黒田東彦氏に変わりました。それを機に始まったのが「異次元金融緩和」です。具体的にはマネタリーベース(世の中に流通しているお金の量)を何倍にも増やして、金利をゼロパーセントにまで下げる、というまさに「異次元」な政策です。その他にも株式市場でETFを購入して、株価の下落を力づくで止める、といった、中央銀行の施策としてはあまりにも「掟破り」としか言いようのない政策も導入しました。
いやはや、晴海フラッグにはビックリしますね。 抽選が行われたのは2021年の11月22日(月)です。 どうやら、売り出した631戸すべてに登録が入ったようです。 しかし、その後「登録申込即日完売」という発表がありませんでした。 新築マンションの販売においては、この「即日完売」という フレーズは何物にも代えがたい強力な広告のキラーワードです。 「即日完売」と謳いたいばかりに販売戸数を調整するのが当たり前。 なぜなら、日本人は「赤信号みんなで渡れば怖くない」 という習性をもってい
みなさんこんにちは、榊淳司です。 私はもう35年以上も東京やその周辺のマンション市場を眺めてきました。 最初の20年ちょっとは広告屋として。 その後の十数年はジャーナリストとして。 3度のバブル発生と2回の崩壊を目の当たりにしました。 今は3度目のバブルが崩壊し始めている段階でしょうか。 ところで、 私は約13年前から資産価値レポートというものを作成・販売しております。 東京や神奈川、埼玉で販売される新築マンションの現地を調査、 各物件ごとの資産価値を評価してレポートにま
みなさんこんにちは、榊淳司です。 ご存じのように、今の東京のマンション価格は異常な高値にまで上昇しています。 これは2013年のアベノミクスによって市場に莫大なマネーが供給され、 その多くが株や不動産に向かったことによる結果です。 さらに、2020年からのコロナ禍によって政府が行った約100兆円規模の 景気対策によるマネーのバラマキによって、このバブルが助長されています。 特に東京の都心や城南、湾岸地区では顕著な価格上昇現象が見られます。 不思議なことに、それ以外のエリア
みなさんこんにちは、榊淳司です。 私の本職は、主に首都圏のマンション市場に関して 世の中に対してアレコレと言うことです。 マンション市場だけでなく、 新規に売り出される個別の物件についても その資産価値を評価しています。 例えば・・の物件の販売価格は高いとか、 市場価格並みであるとか。時には割安であるとか・・ あるいは、その物件を10年後に中古マンションとして 売却する場合は売りやすいとか、売りにくいとか。 賃貸に出す場合は借り手が付きやすいとか、時間がかかるとか。 もち
以下は3か月ほど前にある不動産仲介業が運営しているメディアに寄稿した私が書いた記事です。 インパクトがあったのかどうか、他のニュースメディアにも転載されました。しかし、なぜか数日後にはアクセスできなくなっていました。 その後、別のメジャーなニュースメディアにやや中身を改編して掲載されました。 ただ、記事としてのインパクトはやや薄まった感じがしましたので、改めてnoteで公開させていただきます。中身はあえて2021年の1月下旬に執筆したままの状態にしておきます。 また、公表され
マンション業界では、時にアッと驚くような出来事が起こります。 まあ、数年に一度くらいの割合です。 ところが、今年はまだ半分も終わっていないのに、立て続けに大きな事件がふたつも発覚しました。 ひとつは先日このnoteの記事でもご紹介した通り。 https://note.com/sakakiats/n/n8bbd3b910f20 「今年はこれで終わりかな」 なんてタカをくくっていたら、大間違いでした。実は秘かに別の事件が起こっていたのです。 それも、第一の事件と同様に財閥系の
講談社が発行する週刊誌「フライデー」の2021年4月16日号に掲載された記事『超高級タワマンで「欠陥住宅騒動」が起きていた』は、マンション業界のみならず日本社会一般に衝撃をもたらす内容だ。 この記事はその後ネット上にも公開された。 https://news.yahoo.co.jp/articles/fc6b77147372dbad0462c6b79b5070544267b2f5 記事ではそのタワマンについて「'19年3月に竣工した渋谷区内のマンション。大手デベロッパーの住
タワーマンション、という住形態には様々な見方があります。 私は2年ほど前に「限界のタワーマンション(集英社新書」という 本を書いて、タワマンがどういうものなのかということについて 自分なりに語りました。多くの反響がありました。 「タワマンって本当はこんなに欠陥だらけだったとは・・」 https://amzn.to/3mt9FyO 今もタワーマンションについてメディアから 多くの取材を受けています。特に災害時や何か事件が起きたとき、 あるいは建築上の不具合などが見つかった時
どうやら菅義偉首相には、東京五輪を中止にするお考えはないようだ。 何とか開催して、成功裏のうちに閉幕させたいと考えているのだろう。その後での自民党総裁選挙や衆議院の解散総選挙を、それで乗り切ろうというお考えなのだろう。 しかし、今の状況から考えて、このまま強行開催した東京五輪が成功するとはとても思えない。 昨年3月、安倍首相(当時)が五輪の延期を決めたときと比べて、新型コロナの状況は日本のみならず地球的に考えて数倍から数十倍規模で悪化している。であるのに、なぜ中止を決定しない
みなさんこんにちは、榊淳司です。 今年に入って都心の高額物件が少し動いています。 億越えの新築や中古がちょろちょろと売れている感じです。 しかし、ちょっと郊外に行くとその動きが途端に鈍くなります。 さらに、本物の郊外に行くと悲しいくらいに売れていません。。 売れなくなったらどうするのか? それはもう、値引きしかありません。 お客様に買っていただける価格まで値引きして販売するしかないのです。 やっていますよ、値引き販売。それはもう盛大に。 特に神奈川県の純粋な郊外では、 建