【真面目な穴の話】
みなさん、こんにちは。
みなさんは日頃の業務において、不満や不安はお持ちですか?
先日、養老 孟司氏が、これから社会人になる人達に講演で話している内容の動画を見たのですが
「将来好きな事を仕事にしたいと考えている方いますか?」
という質問からお話しをされていました。
その時にお話しされていた内容として
我々は社会に遅刻して入ってくるという前提があるということ。
遅刻しているのだから
判らなくて当たり前。
知らなくて当たり前。
素人がサッカーの試合に途中から入るようなもの。
だからそもそも経験値が必要な仕事に対して好きな事だけで仕事が出来るかどうかは判らない。だからとりあえず受け入れるしかない。
受けいれてまず目の前の与えられたことをやってみる。
中途半端では無く一から十迄やってみる。
仕事が合う合わないでは無い。そもそも合って無くて当たり前。
なぜなら例え好きな事であっても嫌な事は必ずあるから。
養老氏は例として自身の経験から医者になった際に患者は選べないと言います。
また若い人が「仕事がつまらない」「会社が面白くない」というのはなぜか。それは要するに、自分のやることを人が与えてくれると思っているから。
でも会社が自分にあった仕事をくれるわけではありません。
会社は全体としてただ社会の中の穴を埋めているのです。
仕事は社会に空いた穴を埋める仕事。
穴は社会側の都合で空いているのであり、貴方の都合で空いているわけではない。
だから貴方に合う穴を探していくのではなく目の前にある穴を埋めていくことで初めて見つかるものである。
その中で本気で働いて初めて自分が埋めるべき穴が見つかるのです。
遅れているからこそ追いつこうと必死にならないといけないわけです。
これはある程度経験されている方はある時期でこういった事を受け入れた
経験や覚えがあるかと思います。
そういった経験を繰り返していくことで好きが増えていき本質を知る事が
出来るようになっていく。
その時に初めて自身の本当の好きも見えてくるのではないでしょうか。
不満や不安があるのであればまずは目の前のことを精一杯やってみる。
ただ与えられたことをやるのではなく、自分から社会の穴を埋めにいく。
そうやって社会に馴染んで追いついていく。まずはそれから。
いやぁ、、しみじみと生きていくって大変ですね。笑