ベタ問を味わおう(2)アマゾン川で

こんばんは、しーやです。

クイズでいわゆる「ベタ問」とされるクイズを改めてじっくり味わおうという「ベタ問を味わおう」シリーズの2回目です。
今日の問題はこちら。

【問題】アマゾン川で年に一度、河口から上流に向け、流れが逆流することを何というでしょう?
【正解】ポロロッカ

こちらは1992年放送のクイズ番組『第6回史上最強のクイズ王決定戦』において、西村顕治さんが問題の読み上げからわずか0.9秒、「アマゾン川で」のところでボタンを押して正解したという伝説で有名な問題です。
(上記問題文も「何というでしょう」を除いて同番組からの引用)
西村さんによればこの「で」という助詞が重要で、「アマゾン川”で”」と来たらこの問題しかないだろうと判断して答えることが出来たのだそう。

さて、そんなクイズ界では超有名なこの問題ですが、皆さんは実際に「ポロロッカ」という現象を目にしたことはありますか?

こちらの動画の42秒あたりから見られます。

おそらく皆さんの想像以上に、波が高くて速く、大きな音が立っているのではないでしょうか。
それもそのはず、この「ポロロッカ」という名前自体が、現地の言葉・トゥピ語で「大きな騒音」という意味があるのです。
干潮と満潮の差によって発生し、大きな被害をもたらすこともあるのだとか。
実際の動画で波の様子を見ると、より一層理解が深まるかもしれませんね。

なお、「トゥピ語で大きな騒音という意味がある~」のような前振りでポロロッカが出題されることもあります。
ただ、トゥピ語由来の言葉には他にも「ピラニア」や「タピオカ」などもあるので、「トゥピ語で」と聞いただけでボタンを押すのはちょっとリスキーです。気を付けましょう。

※出典:近藤仁美・日髙大介『クイズ語辞典』(誠文堂新光社)


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