2021年2月の園だより
いよいよ来月に開園する「ごしょがだに保育園」を目前に、現在の進捗や気持ちを綴っておけたらと思います。いふくまちを立ち上げた3年前とは状況が変わり、保育園の数も増え、今年は認可園の空きも目立ってきたということも伝え聞いています。保育園が選べる時代になった(入りやすくなった)というのは喜ばしいことでもあり、同時に、保育の質がより一層問われる時代になったとも言えると思います。
「保育の質とは何か」答えのない答えがそこにはあるように思いますが、実感として感じることは、園と保護者が一緒になって子育ち、大人育ちををしていることを感じられているか、ということも大きくあるように思います。先日いただいた皆さんからのアンケートを読ませてもらっている中で「(個々の)挑戦に値する関心の的をより具体的に見つけ伸ばしたり展開したりしてあげたい」「つまずき、苦手に対して前向きになれる心を育ててあげたい」など、親として挑戦していきたいことを園と一緒に考えたいとメッセージをいただいたことを大変嬉しく思いました。私自身、この保育園を通して、親になることを学び、また社会をつくる一員であることを子どもとともに実感している真っ只中。そんな「生きることそのもの」を大いに楽しみたいとあらためて感じています。いただいたメッセージは、園でもさらに考察し、保育者とともに、終わりのない「保育の質」を高めていきたいと思います。
さて、ごしょがだに保育園は、後少しで完成直近。ふらりと立ち寄って中をのぞいてもらうこともOKです!大工さんが作ってる姿をぜひ眺めてください。棟梁のJIJI坂神さんは、「オーダーしてないのにみんながこだわりすぎて時間がかかりよる〜」と、左官のせいかさん、木工作家のまどかさん、電気工事の島田さんなどみなさんの独自のこだわりに、ニコニコしながら話してくれました。「木は腱鞘炎になるまで磨くわよ」「角は丸くして、漆喰には土を混ぜてみようと思う」「電源はここじゃなくてこっちの方がいいはずよ、何に使うのか全部話してみい」と、何度も何度も意見を交わし、10年後、20年後も使えるようにとイメージして作ってくれています。いふくまち共々、しあわせな園になりそうです。新しくできるごしょがだに保育園を、これまでのようにみなさんの大きな心で迎え入れてもらえると嬉しいです。