【沖縄】その2 日本一の道の駅と、もずく天ぷら
沖縄では、3泊もする予定なのだ。
宿泊費はなるべく安く……ということで、二人で1万円以内におさまる安宿を利用していた。
ショートステイのアパートみたいな作りで、ダブルベッドが、ででーんとある他は、簡易キッチンと小さなトイレの組み合わせ。
レンタカーは航空機とセットのプランで、やっぱり割安で利用できた。
沖縄はレンタカーがないと、移動がほぼ不可能に近いし、実際、水族館などの観光地へ行くと、そのほとんどのナンバープレートが、「わ」ナンバーのレンタカーだった。
沖縄2日目の目的地は、ちゅらうみ水族館とさだめた。
で、この日は、たっぷりまる一日かけて〔美ら海水族館〕をめぐる予定にしていた訳だけど、道すがら待ち構えているのが〔道の駅・許田(きょだ)〕なのだ。
日本一の道の駅として、第一位に輝いたこともあるらしい。
沖縄を那覇から北上し、左手に美しい海を一望しながら車を走らせると、必然的にここへ立ち寄ることになる。
眺望もさることながら、ここでは沖縄の「美味!」の一端を味わえるようになっているし、人気が出ない理由なんてどこにもないよね。
「ちょっと早いけど、メシにしようぜ」
夫はそそくさと、天ぷらコーナーへ。
魚やイカなどは、まあどこでも食べられるとしても、
「よし、出会えたぞ……もずくの天ぷらだ!」
さすが産地だけあって、もずくすらも天ぷらになっちゃうのだ。
他ではそうそう出会えない。
どれでも50円。
いや、ネットで検索したら80円になってたので、短期間のうちに随分と値上がりしたもんだ……しょうがないよね。
他に、ソーキソバ。
沖縄ならどこでも食べられるし、何なら東京でも沖縄料理やは珍しくなくて、わたしも何度か入って食べたことがあるけれど、やっぱり本場で食べる気分は格別だ。
「沖縄で食べてるのだー!」
という気持ちだけで、美味っぷりは2倍にも上昇する。
当然、コーレーグースーをたっぷり振りかける。
唐辛子をつけこんだ泡盛だ。
ちょいとかける程度なら、酒気帯び運転にはならないらしい。
とは言え、ま、夫は運転するので、そんなには入れない。
わたしも、どこかで運転を交代することもあり得るので、ちょっとは遠慮しなきゃいけないが、
「常識の範囲内なら、大丈夫らしいので」
常識の範囲内とやらで、我慢した。
なあに、ほんの20振り程度だ。
いずれにせよ、お酒が弱いので、ちょっとでもアルコールが入っていれば、相応の反応があるもんだけど、
「なんか、ちっとも顔が赤くなんないね」
よくよく考えたら、車でくる人が圧倒的な立地なのだ。お店側も、その辺は考慮して置いてるよね。
なお、改めて調べてみたら、ペットボトルのキャップ1杯分くらいなら大丈夫らしい。
まんぷくになったところで、車を再び北へ、ちゅらうみ水族館へ走らせた。
あこがれの、ジンベエサメ先輩に会うために。
つづく