FGOでわかる!? かんたん商標検索のコツ(J-PlatPat)
大人気ゲーム「Fate/Grand Order」(フェイト/グランドオーダー。以下「FGO」)。皆さんはご存知ですか? 2015年から配信開始されたスマホゲームで、今週(2020年4月末)は2000万ダウンロード達成記念とのことで、キャンペーン開催中です。スマホゲームなので、2000万端末、全部が「現在プレイ中」かどうか?というと、もうちょっと少なそうですが、それにしても2000万DLってすごい数ですよね!
人気ゲームだけに「商標」は間違いなく出願していそうです。商標の内容は特許庁(工業所有権情報・研修館)のデータベース「J-PlatPat」で検索できます。
この記事のポイントです。
1)商標検索には「文字列検索」を使おう
J-PlatPatの商標検索を開くと、一番上に「商標(検索用)」という項目があって、いかにも「ここにFate Grand Orderと入れたら調べられそう」って感じなのですが、この項目・・・あまりオススメではないです。
どちらかというと2つめの「称呼(単純文字列検索)」がおすすめ。
称呼は「しょうこ」と読みます。「呼び方」という意味です。ゲーム名を口に出して言う時の「音」をカタカナで入力するイメージでどうぞ。ちなみに口に出すとき、厳密にいうと「フェイト」と「フェート」、どちらでも通じますよね!ここでの入力は「どちらでもOK」です。(一番下の動画でも説明しています)
称呼=フェイトグランドオーダー (またはフェートグランドオーダー)で検索すると、下記リンクのような商標がみつかります。
2)なぜ「商標(検索用)」はおすすめじゃないの?
ズバリ!検索用データは下記のようになっているから、です。
検索用データは「§G∞O∞Fate∞Grand\Order」。§とか∞とか、謎の記号が挟まってます。
更に!この「検索用データ」そのままで検索したら・・・
結果=ゼロ件 になるのです。「なんでやねん!!」「どうやって使うのさ!」と言いたくなること請け合いですよね。(苦笑)
称呼のほうには
色々な「読み方」の候補が入っているので、こちらで検索する方が楽です。
3)FGOの商標は3つ!用途は➀ゲーム ②グッズ では3つめは何?
称呼(読みかた)=フェイトグランドオーダー で検索すると、2020/04/30現在、J-PlatPatでは3件の商標が表示されます。
「どうして3件あるの?商標見本(ロゴ)や商標、称呼は同じみたいだけど・・・?」
まず、表の一番左側「登録番号/出願番号」をご覧ください。商願で始まっているのが「出願番号」で、続く4桁が出願の年です。3件の商標はそれぞれ2015年、2017年、2018年に出願されている、とわかります。スマホゲームとしてのFGOは2015年配信開始で、最初の商標は配信開始の少し前に出願されています。
商標3件、それぞれの違いは「区分」という箇所です。区分というのは「どんな商品・サービスに使う商標か?」を指定する項目です。
この項目の見出しに「➀ゲーム ②グッズ 3つめは何?」と書いたのも「区分」を指しています。以下、3件の商標の用途を説明します。
➀「ゲーム」「アニメーション」用途の商標
2015年出願の「1件目の商標」で指定している区分はこちら
「ゲームそのもの」と「アニメーション」です。ゲームの配信スタート前に当然出願するだろうな・・・という印象です。商標内容は下記リンクからどうぞ。
②「グッズ用」の商標
2017年出願の「2件目の商標」で指定している区分です。
もう少し続くのですが、省略させて頂きました。とっても「グッズ販売」な感じですよね!「グッズ用商標」は、実際の商品だと「一番くじ」などが街頭しそうです。
「グッズ用商標」の詳細は下記URLからどうぞ。
③3件目の商標の用途とは・・・?
2018年出願「3件目の商標」の指定区分です。
3件目は「飲食物」でした。「飲食物用商標」の対象、たとえば・・・バンダイの「Fateシリーズのお菓子」だとか(シールなども入っているので、グッズ商標と両方なのかな・・・?)
コラボカフェも開催されてました。こっちも飲食物の可能性ありそう。
「飲食物用」商標は下記からどうぞ
人気コンテンツはグッズ、イベント等の展開も色々あって、商標から見ても興味深いです。画面操作などは動画にありますので、ご参考になさってください。
検索ブログ(スマートワークス株式会社) http://blog.1smartworks.com/