[検索雑記]イーロン・マスクと特許
こんにちは！ 酒井といいます。この記事は「スペースＸやテスラの特許出願」について書きます。軽くて短めの雑記です。
スペースＸ、テスラ、といえばイーロン・マスク氏ですね。
これは2022年の記事ですが、CNBCとのインタビューで
スペースＸのコア技術は特許出願しない
特許を公開すれば、中国人がそれをレシピ本として使うだけ。茶番だ。
製造業で特許を使うのは弱さの表れ。他社が追随するのを阻止するだけでほとんどはナンセンスだ
･･･と語っていました。
それで漠然と「特許出願には消極的」という印象を持っていたのですが
最近、検索式作成をしている時に
SPACE EXPLORATION TECHNOLOGIES （＝Space X)
の社名が、偶然目に留まりまして
Space X の特許出願
「おや、特許出願しているのね？」 と、
個人的には意外に感じたので
出願人名検索をして、
出願先 × 出願年 でグラフを描きました。こちらです。
特許のことを「けちょんけちょん」に言ってたのに！
出願、結構あるじゃないの！ ･･･という印象です。
ですが
「ロケットのコア技術は出願しない」と言い切っていたので
周辺技術に的を絞って出願しているのかもしれませんね。
出願内容は「通信用のアンテナ」「受信機」などが多かったです。
それなら「あの会社」はどうかなぁ、と思って･･･
テスラモータースの特許出願
テスラの出願先 × 出願年も眺めてみました。
テスラといえば、ちょうど10年前の2014年6月に
「EV関連の全特許を他社が自由に使えるように開放する」と
表明しています。
出願推移はこちら
「特許を開放する」と言ってから、特許出願自体を減らしていて
最近は「ほぼ出願ゼロ」。なんというか･･･ある意味潔いです。
また、最近はほとんど特許出願していないテスラですが
数少ない2020年以降の出願というのが
バッテリーの電解質とか電極の発明です。
2020年、テスラ、といえば
Battery Day で 電池開発の進捗を発表した時期で
新型リチウムイオン電池「4680」をお披露目した時期にあたります
特許にも4680を思わせる円筒形のセルが示されていて興味深いです
出願が急増（SpaceX）したかと思えば
パタリ、と出願を減らしていたり（Tesla）と、
イーロン・マスクのインタビュー通り、
両社それぞれ 思い切った出願戦略をとっていそうですね！
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