建築材料 × 伝統手法 × 特許
こんにちは! 特許調査の仕事をしてます、酒井です。
この記事は「軽い雑談」です。
「建築家・藤森照信と外壁材としての焼杉」について書きます。
以前にも「藤森建築が気になりすぎる!」と投稿をした事がありました。
上記記事を要約すると
・・・というものでして、ワークショップが気になり過ぎていたわたくし・・・。
<ここから、上記記事からの転載です>
銅板曲げの日がいいか?
「ファイヤー!」と、焼杉を作る日がいいか・・・?
どちらも複数日あるそうなので、
「どの日程がいいかな・・・?」と、うんうん悩んでいます。
<転載ここまで>
・・・と、本気で悩みました結果
ファイヤー!
・・・っと、
「焼杉ワークショップ」に参加させて頂くことにしました。
天候しだいではありますが、今の予定では今週末の12月3日(土)、
弊社のお隣・茅野市まで杉材を焼きに行きます。(楽しみー!)
楽しみすぎるので、藤森先生の講演録で「焼杉」の予習もしました。
こちらです⇩
西日本では古くから使われている手法だが、
東日本には従来なかったもの。
藤森先生が使うようになって、アメリカで使用量が増えている。
とのこと。
古くから使われているのなら、
単に「木材を焼いて表面を焦がすだけ」では、権利化は難しいんだろうな・・・? と思いつつ、さらっと特許を眺めてみました。
予想通り数は多くないものの、
160件程度の特許出願が確認できます。
1970年代から 毎年数件ずつ出願され続けています。
そして、藤森先生の「もともと西日本で使われていたもの」とのお話から
出願人の住所(都道府県)に着目してみると、
古い出願ほど、出願人住所は高知県とか
福岡県の出願人も。
西日本では古くからなじみのある材料、という点が
40~50年前の特許出願にも表れているな、と実感できました。
一方、
ということで・・・
最近の特許出願では
大手企業の特許出願で、本文中に「焼杉」の言及があったり
触っても手が汚れない「焼杉風」の化粧材も見受けられました
「焼杉そのもの」の権利化は難しそうに思いましたが
「触っても汚れない焼杉風の内装材」が出てくるとは!
これ、海外での注目度の高まりに目をつけた特許出願かもしれませんね。
それでは、近いうちに「焼杉ワークショップ」参加してきます。
写真等を撮る余裕があれば・・・またNOTEでご報告するかもです。
お楽しみにー!
追伸:クラウドファンディングは、まだしばらく続いています。
ワークショップは終わってしまっていますが、
泊まってみたい建築好きさん、いらっしゃいましたらこちらも是非!