鮎の唐揚げ 夢日記2023.3.2

 とある地方の、お祭り。
 僕は団体旅行で来ていた。
 出店がたくさん並んでいる。観光客も多く、とてもにぎわっている。
 そんな中、まったくと言っていいほど客の来ない店が。20代後半くらいの女性が、鮎の唐揚げを売っている店だった。
 鮎の尻尾をつまんで、適当にころもをつけて、フライヤーに入れている。作業中、ずっと、延々と、自虐的な独り言をぶつぶつ言っているので、気の毒になって、一匹買ってあげた。
 食べてみて、客が寄りつかない理由が分かった。見た目はおいしそうなきつね色だが、ころもの下は火が通っておらず、ほぼ生のまま。下処理もしていないので、ワタから血がしたたって、服が汚れてしまった。
 自分が流血しているようにも見えるし、刃傷沙汰の返り血だと誤解されても困るので、ホテルに戻って着替えることにした。
 806号室に行くため、1階でエレベーターに。10台もあって、到着を知らせるポーンという音が鳴っても、どれが着いたのか分からない。探しているうちに上がって行ってしまった。
 次に到着したのが、ちょうど近くのエレベーターだった。扉が開く。僕の前に人がいたが、乗らずに去っていった。じゃあ僕が、と乗ってみると、ものすごく狭い。奥行きがほとんど無いのだ。普通に立っていると扉が閉まらないので、両生類のように壁にぴったり張り付く。背中をこすって扉が閉まる。
 エレベーターを下りて自分の部屋を探すのだが、どこの番号も最初に「7」が付いている。間違えて7階に来てしまったのだ。
 今日は団体旅行の最終日で、地元に帰る集合時間に遅れるわけにはいかないのに、無駄な時間を費やしてしまった。気持ちが焦るとともに、どんどん時刻も進む。
 もう一度エレベーターで、今度こそ8階へ。ようやく806号室にたどり着いた。なぜか室内にネコが2匹いるが、愛でている場合ではないので無視。
 慌てて着替える。焦っているせいか、服のボタンが外れづらい。一カ所はどうしても外れないので、そのまま、頭が引っかかりながら脱ぐ。

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