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「注染(浪華本染め)」の工程を知る!
泉州地域は古くから木綿の栽培が盛んで、中でも石津川が流れる堺市毛穴(けな)・津久野地区は「和晒」の名産地として知られています。「和晒」は、木綿の生地を〜3日窯で焚き、脂分や不純物を除去・漂白することで作られます。
現在は工場のボイラーやポンプで作業が行われていますが、昭和中期ごろまでは石津川の穏やかな水流で生地を洗い、河原には純白の布が天日干しされていました。丁寧な作業によって品質を一定に保つことで、手触りがやわらかく、吸水性にも優れた生地が誕生します。
「注染(浪華本染め)」の工程をご紹介いたします!
1|糊置き
晒し上がりの生地を糊付台の上に敷き、型を生地の上にのせます。
その上から防染糊(ぼうせんのり)という染料を通さない特殊な糊を均一に伸ばし付け、糊を置くごとにジャバラに折り重ねていきます。糊置き・生地の折り返しは相当の技術が必要な作業で、その後の染めにも影響するとても重要な工程です。
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2|土手引き・注ぎ染め
糊置きされた生地を染め台の上に置き、防染糊を絞り出して「土手(どて)」と呼ばれる囲いを作ります。土手からはみ出ないように染料を注ぎ、下からポンプで吸い取りながら生地を染めていきます。
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3|水洗い
染め終わった生地は、水洗い場へ。型置きでのせた糊、余分な染料などを洗い流します。
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4|だて干し(乾燥)
十分に水洗いの終わった生地を脱水して、天日乾燥や室内の乾燥設備で乾かします。
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