見出し画像

堺の注染・和晒とは

大阪・堺市の伝統産業の一つに数えられる注染・和晒。注染・和晒は、古くから和晒の生産地として名を馳せた堺に、大阪の注染業界が移転したのをきっかけに堺の地に根づいた伝統産業です。
堺市が世界に誇る注染・和晒の歴史や魅力についてご紹介します。
堺キッチンHP


堺の豊かな水源に育まれた注染・和晒

江戸時代初期の記録によると、現在の津久野町や鳳周辺では木綿が栽培されていました。やがて、水源豊かな石津川沿いの津久野・毛穴地域では、綿を加工する和晒業が盛んになります。
その後、明治時代に大阪で誕生した「注ぎこみ染め」(現在の注染)の技術が堺に流入すると、目にも鮮やかな手ぬぐいや浴衣などが生産されるようになりました。

画期的で合理的な大阪・堺ならではの注染

和晒生地に染料を注いで着色する注染では、生地両面を染色し、糸の芯まで染まります。一枚ずつ染めるのではなく、一度に何枚も多色染めができる注染は、画期的で合理的な染色技術です。
職人の手仕事による注染は、機械染めでは表現できない奥行きと風合いが魅力。
日本独自の技法である注染は、彩りの鮮やかさに加え、自然なにじみやぼかしが美しく、色褪せにくいのが特徴です。
2019年11月には、「浪華本染め(注染)」として、国の伝統的工芸品に指定されました。

モダンな注染・和晒を楽しむ

通気性に優れた、柔らかい肌触りの和晒生地に注染が施された製品は、堺の伝統産品です。伝統を受け継ぐ職人が今も手作業で紡ぎ出す注染・和晒は、手ぬぐいや浴衣をはじめ、マスクやエコバッグ、日傘やコースターなど、時代のニーズに合わせたモダンな製品作りに活かされています。
「sakai kitchen〈堺キッチン〉」が、堺キッチンセレクションとしてブランド認定したアイテムの中には、注染・和晒の製品が含まれています。
使うごとに愛着を増す注染・和晒の製品は、日々の暮らしにそっと寄り添う素敵なアイテムです。

注染・和晒のアイテムはこちらからチェックしてください!
注染・和晒についてもっと知りたい方は、こちらをご覧くださいませ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?