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百万文字の命 #10 【ペアnote/絵本】
「そうだ、お花をおひとついかがかしら?」
ミーナは、歌うような調子でカブールに話しかけました。
「では、おひとついただけますか?」
「わぁい、どんな感じのがいい?」
「お任せしてもいいかな」
「うん。任せて!」
カブールは、会話をするのが楽しくて仕方がありません。
「会話するのって、こんなに楽しいんだ。」
心からの声が、カブールから溢れて、話を続けたくてたまりません。
ハチさんは、花籠からひとつずつ花を取り出して見せては、時折、2人の頭の上をひらりと宙返りして見せました。
レブルは、「おーおー、幸せそうで何よりだね」と皮肉を言って、嬉しい時にだけ覗かせる自慢の舌を伸ばしながら、その様子を見つめていました。