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spoonの素晴らしき世界 【第1話】
spoonというアプリを、ご存知だろうか。
ラジオなどの音声コンテンツを、個人が自由に配信できるアプリだ。
今、僕はこれにどっぷりとはまっている。
世間様のコロナショックは、どこ吹く風と言わんばかりに。
ややこしい話はあまりしたくないので、皆さんにはそのエッセンス、美味しいところだけを凝縮して、お裾分けしたい。
全人類、総配信者時代
まずは、時代背景から。
時代は、凄まじい勢いで移り変わる。
取り残された過去の常識は、次々に遺物と化していく。
ブロードキャストの歴史を辿ってみると、
瓦版 → 新聞 → テレビ → スマホ👈今ココ
という感じか。
スマホの台頭により、永遠に続くと思われた「オトンと娘のチャンネル争い」は、お茶の間から忽然とその姿を消した。
父はスマホでニュースを見ながらテレビの前を独占し、
母はクックパッドや、クラシルの料理動画を見ながら夕飯のレシピを考え、投稿し、
娘は自分の部屋で、お気に入りのyoutuberを追いかけ、Tiktokを配信するようになった。
老若男女を問わず、皆がスマホという「個人に最適化されたデバイス」を持ち、ある時は「受信者」になったり、またある時は「配信者」側に回ったり、を繰り返している。
全人類、総配信者時代の到来だ。
全人類の飽くなき需要を満たすべく、インターネットの世界は、加速度的なスピードで裾野を広げ続けている。
最近、芸能人が多く参入してきたことで、
YouTubeに代表される「動画コンテンツ」が注目を浴びているが、
その影で「音声コンテンツ」にも、密かに注目が集まりつつある。
「耳の空き時間」にいち早く着目した者は、
「可処分時間の奪い合い」から抜け出し、
「ながら聞きの潜在的な可処分時間」に賭すべく
鞍替えを始めた。
通勤しながら、音楽を聴いたり。
家の掃除をしながら、オーディオブックを流し聴いたり。
布団に入りながら、
お気に入りの個人配信者のラジオを聴いたり。
そう。
世は、まさに、戦国時代を迎えている。
「あなたのお耳のお供」の座を奪うべく、
血で血を洗う覇権争いの幕が、
今、上がったのだ。
※このお話は全5話くらい、連載が続くと思います。