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/imagine2024

株式会社ZIZO DESIGN という会社で代表取締役とプログラマー/テクニカルディレクターをしている Takatoshi Sakaguchi です。アイディアやテクノロジーを使って、企業や社会の課題解決をすることが主な仕事です。
また、京都精華大学 メディア表現学部で自分のゼミを持ち、講師としても活動しています。

書くということを始めてみる… と言っていた2023年末

結局、全然書くことなく…1年経ってしまいました…。
ただ何もなかったわけではなく、公開せずに下書きで溜まっている記事が4,5本。公開までの道のりって遠いものですね。
そんな残骸のような下書きから抽出して、今年の1本を書こうと思います。


ビジョンに向き合う

ZIZOでの自分はこの1年、「ビジョン」に向き合う時間がとても多かったように思います。

私達のような規模の会社の代表者にとって、「ビジョン」とは自分が定めた会社の指針であることがほとんど。自分が決めているものなのに、向き合い方もなにも…と思われる方も多いかと思います。

ただ私の場合は、最初に社員としてジョインし、後に会社代表になった経緯があり、会社のビジョンは自分が生み出したものではありません(それでいうと、社名もロゴも)

そんな私にとって、「ビジョン」というものは少し距離感の取りづらい存在で、いつも会社紹介で説明はするものの、なにか言葉が浮いてしまうような…。 果たして会社は、自分は、それを体現できているのか?と、いつも頭にチラつく、厄介なものでもありました。


あらためて、ZIZOのビジョン

寿司のレイヤーを一番上にしがち…

ZIZOは「ワクワクすることをひとつでも多く!!」をビジョンに掲げています。この言葉は「他者(世の中)軸」と、「自己(自分たち)軸」の2つで成り立っています。

  1. 世の中にひとつでも多くのワクワクを

  2. 自分たちもワクワクしたい

世の中にひとつでも多くのワクワクを生み出したい。そのためには、自分たちもワクワクしていないと生み出せないよね、という考え方です。

この2つの軸を基に、ZIZOはたくさんのお客様とお仕事をさせていただき、また独自の制度やカルチャーを生み出してきました。


独自の制度やカルチャー

100 GODD THINGS」としてサイトに掲載しているものの中から一例をご紹介します。

▼名刺くじ

当たると皆さんSNSで当選報告してくれます!

皆さまに一つでも多くのワクワクを届けたい!という想いを実現するため、メンバー全員の名刺には「くじ」がついています。お寿司券、ドンペリなど、豪華賞品が当たるかもしれません。ぜひお試しください!

▼完全に自由な働き方

「勤務地 = 自由」はこの考え方から

パフォーマンスを発揮できれば働く時間は短い方がいい。そして、どこにいても関係ないという考え方に基づき、働き方は完全に自由です。1分でも働いたらその日は1日勤務したことになり、国内・海外を問わずワーケーションも自由です。

このようなカルチャー、制度によって「 2.自分たちもワクワクしたい」の体現が出来ている実感が持てるようになってきました。

その一方で、「 1.世の中にひとつでも多くのワクワクを」は道半ば、いやむしろ、全然足りていないと思うことが増えてきました。皆さんにお声がけいただくのも「 2.自分たちもワクワクしたい」ベースのものが多く、知らずうちに、会社として両立すべきこのバランスが崩れてしまっていたのかもしれません。
それは会社全体の数字(ZIZOは粗利で見ています)でも表れていて、経営者としての責任を痛感するものでもありました。


立ち戻る軸

迷った時、上手くいかない時に会社として立ち戻るものといえば、ビジョンです。活動の、判断の根っこになるものです。今年ご機会をいただいたWeb Designingの鼎談がひとつのきっかけになりました。

「 1.世の中にひとつでも多くのワクワクを」は、我々ZIZOが対外的に提供できる価値を指します。これが足りていないということは、ワクワクを生み出せていない、ワクワクに向き合えていない、ということになります。

言い換えれば「ワクワクとは何なのか?」、もう一度自分たちが向き合い、周りの人たちに伝わるくらいのアウトプット、体現が必要だということ。それは例えば、UX/UIのことを専門用語や成果だけでなく、どれだけ心を動かせたか?で語れるようになるということ。

これから先、よりエモーショナルなものが求められる

そしてこれから先の未来とっても、より必要になることだと思います。


ワクワクを知る、試す

「ビジョンに向き合う」といっても、あれこれ一人で思案していても始まらないことは明らかで、ただ言葉にするだけでなく、形にしてぶつけることが必要だと考えました。そのために「試すこと」「知ること」を軸に、体現してみることにしました。

▼ワク研

試すこと、試したことを公開すること。2024年は2回ほどでしたが形にしてアウトプットしました。
3月には、近畿経済産業局が創出している「近畿 XR コンテンツ制作企業」への掲載を期に、名刺くじをARフィルター化して楽しめるように。

名刺くじをARで実現できるように

8月には、5年ぶりに復活したdotFes2024に、インスタレーションを出展し自分たちが思うワクワクする瞬間を体験に落とし込み、来場いただいた方々に楽しんでいただきました。

壁にいたずらすると、壁の中の人から仕返しされるというコンテンツ

どれも社内有志メンバー中心に、部活のようなノリで締切に追われながらワーワー言いながら作ったのですが…、仕事抜きに映像、撮影、シナリオ作り、デザイン、体験設計、デザイン、テクノロジーと、ZIZOの強みをかけ合わせて一つのものを生み出すことができたのは、自分たちと向き合う良い機会になりました。

また、我々ZIZOというチームは、特定の分野に特化して価値を提供するのではなく、様々な分野をかけ合わせて、まだない価値を提供する、その方がより大きな価値を提供できるはず、と確信が持てた時間でもありました。

▼ワクワクキャラバン

そして、「ワクワクを知ること」の方。ZIZOでは初めてとなる主催イベント「ワクワクキャラバン」を福岡、広島で実施。

ワクワクキャラバン in 博多 の様子

どんなイベントだったかは、レポートをnoteに書いていますので、詳細はそちらへ飛んでいただければと思いますが、
お金をいただき(会場代や軽食費に充てるための)、自身で告知し、集客し、イベントを回すということ自体が初めてで、ひとつひとつの選択、決断が不安だらけでした(笑)
なんとか無事に楽しんでいただけるイベントになり、キャラバンの名の通り街を回りながらイベントをすることができました。

第2回目は広島にて

イベントの内容はもっともっとブラッシュできると毎回の振り返り会で感じつつ、「ワクワク」というワードを軸に繰り広げられるアクトはいつも熱が生まれ、発見があります。
ZIZOのビジョンではあるのですが、「ワクワク」はみんなが求めるもの。であればいろんな人に来てもらって、一緒に話して考えてみよう!という思いつきで始まったイベントですが、これからも色んな街を巡りたいなと、運営チームで話していました。


この1年、向き合ってみて

一般に、企業における「ビジョン」は、「ミッション」「バリュー」とともに、ピラミッド図や重なり合った円の図解で説明されることが多いかと思います。
多くの会社や、その社員にとって、普段は全く意識しないものかもしれませんし、血潮になっているものかもしれません。また、有事の際には必ず思い出されるものとも言えるのかもしれません。

この1年、2024年は会社にとっても、自分にとってもタフな時間が多く… 長年連れ添った仲間が退職したり、社内のコミュニケーションがうまくいかなくなったり、例年以上に会社全体が数字を意識する1年になりました。
うまいくいってるから顕在化していないだけで、一度そのバランスが崩れると、様々なことが表面化するという体験を何度も味わうことになりました。

だからこそビジョンに向き合おう!と思ったわけでもないんですが、向き合うにはおあつらえ向きな1年だったように思います 笑

「ワクワクすること =  "心が動くこと"」で自分たちの仕事を語れ、ビジネスを動かし、クライアントの課題を解決できる
そんなことをしている奴らが、ワクワクしながら働いている

この状態を実現すること、内外でそう感じるようにすることが、自分にとってビジョンに向き合うことであり、責務だと思いを新たにできました。とても先の長いゴールですが、1年ずつ進んでいきたいと思います!


/imagine 2025

2024年も様々な方々とお会いして、お仕事やお話をすることができました!大阪オフィスの芝生エリアはなくなっちゃったんですけど、CasaZIZO ではその分たくさん交流を持つことができました。

芝生エリア最後のイベント SNACKS Vol.6 
WebGL 総本山 + normalize.fm あわせて13周年感謝祭
iDID師走忘年会2024 2次会


去年の1本は、このような形で終えていました。

来年、少なくとも1本は書けるように(志が低い)
みなさん良いお年を。

きっと来年もそうなりそうですが(笑)、リアルな場所で、SNSで、あらゆるところで、どうぞよろしくお願いします。

来年も、今年以上にワクワクすることに向き合いたいと思っています!
では、みなさん良いお年を。

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