逆子だと仰向けができない理由の考察

逆子の妊婦さんには【仰向けができない】という人が多いです。その理由を考察していきます。

仰向けができない理由

最初の僕の考察は【自律神経反射】です。なぜなら、逆子の妊婦さんには胃の不調があり、胃の不調が強い人が仰向けができないからです。

仰向けができないとは

前提を整理します。

ひとつは、実際には仰向けはできます。正確な表現で言えば【仰向けを続けてできない】です。

もうひとつは、逆子だからではないことです。妊婦さんには誰にでも起こりえることです。

これを前提に考察します。

仰向けができないメカニズム

基本的には自律神経反射です。
仰向けになることで自律神経反射が働き、一過性の反射が働きます。
症状は冷や汗と気持ち悪さです。逆子の妊婦さんい鍼灸をする中で仰向けになってもらうと、この症状が出る妊婦さんがいます。

胎児の重さと仰向けの気持ち悪さ

妊婦でお腹の胎児が大きくなるからじゃないの?と妊婦さんから質問をいただくことがあります。ですが、それはありません。
なぜなら、改善するからです。
仮に“仰向けになることでお腹に胎児がのしかかり気持ち悪くなる”のであれば、妊娠中は胎児が大きくなるにつれて症状がどんどん悪化していくはずです。ですが、そうなりません。
鍼灸をして体調が良くなると、明らかに症状が出なくなります。5分も仰向けができなかった人が1時間できるようにもなります。なので、胎児がのしかかるからという理由は考えにくいです。

自律神経反射が出るきっかけ

自律神経反射が理由だとして、何がきっかけでそれが引き起こされるのかを考察します。

当初、僕はきっかけは胃の不調だと考えていました。
胃の不調がある妊婦さんに多く、胃の不調が改善するのに比例して仰向けができる時間が増えるからです。

仰向けになることで胃が圧迫されやすくなり、胃の不調がある人の胃が刺激を受けることがきっかけになるんだろうと言うのが考察でした。

ですが、僕が運営している日本逆子治療協会での資格講座で質問を受けて考えは変わりました。
その質問は「胎児が腹大動脈に乗るからと以前のセミナーで聞いたことがあるんですが、それは違うんですか?」という質問です。

その時はわからないと答え、そのあとに論文や記事を調べて考察しました。
結論を言うとわかりませんでした。ですが、どれも同じように起きるはずというのが今の考えです。

自律神経が乱れれば、腹大動脈の反射も出やすいはずだし、胃の反射も出やすいはずだし、迷走神経反射も出やすいはずです。どれがトリガーになるかを個別に比べる研究があるわけではないので判断はできません。ですが、それらの状態がひとつでも起きているなら他のものも反射は出やすい状態になっているはずです。

基本的には自律神経が原因であれば、自律神経を整えれば症状は改善するので治療においては問題ないかなと思います。

気持ち悪い3つの症状

ただ、症状もいくつかあります。

  1. 吐き気を伴う気持ち悪さ

  2. 冷や汗を伴う人

  3. 吐き気はないけど息苦しくなる人

最も多いのは【冷や汗が出て、吐き気を伴う】という2つの症状であり、吐き気がない人に対して吐き気が出ることが多いなら胃がトリガーになることが多いのではないかというのが現状の考察です。

また、思うことがあれば更新します!

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