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逆子が治る確率

今回のお話は逆子が治る確率はほぼ100%という話です。

確率の数字については研究で科学的に証明されている数字があるので、そちらを参考にしながら逆子が治る確率についてをお伝えして行きます。


逆子が治る確率はほぼ100%

逆子が治る確率はほぼ100%です。
少なくても診断を受けた逆子の約90%以上は自然に治ります。
なぜなら、胎児は常にくるくるしているからです。
これについて詳しくお伝えします。

胎児は常にくるくるしている

胎児は常にくるくるしています。
以前に行った両親学級でも助産師さんが「胎児はプールに浮かんでいるような状態で常にくるくるしています。」と言っていました。
常にくるくるしているので、逆子になることもあります。
ですが、くるくるしている中で逆子の時があるだけで、すぐにまたくるくるして元に戻ります。

つまり、胎児がくるくるしているなかでたまたま逆子の時に診断に行くと逆子の診断を受けることがあるということです。

だから、逆子の診断を受けてもほぼ100%が自然に治るということです。

逆子が治る確率の研究

これは研究でも証明されています。

ある研究では、妊娠28週から分娩時まで週数を重ねるごとに逆子の人数は減ったとあります。
(妊娠28週時点で24.2%、妊娠30週で17.4%、妊娠32週11.6%、妊娠34週7.6%、妊娠36週5.6%、分娩時5.4%であった。)
また、自然に治る確率では、28週から36週にかけて少しづつ治りにくくなっていきました。ですが、36週の時点でも10%は自然に治っていました。
(骨盤位から頭位への自然回転率は妊娠28週で82.2%、妊娠30週で72.8%、32週で58.6%、妊娠34週で37.3%、妊娠36週で10.2%であり、分娩に近づくにつれ下降していた。)

この研究が示すことから逆子は36週まで自然に治ることがわかります。


逆子の診断を受ける確率

どれくらいの人が逆子の診断を受けるのかというと、統計では30%~50%とされています。
そのうちのほとんどは自然に治っていて、妊婦さん全体の約5%が逆子のまま帝王切開を迎えます。

ですが、本当はもっと多くの逆子が自然に治っています。
ここまで話したのは、妊婦さんが診断を受けた前提の話です。
実はもっと多くの人が逆子になっています。

診断をしない産科の先生

なぜなら、多くの産科の先生は妊婦さんが逆子になっていても診断しないからです。
先ほどの研究では、28週の逆子は82.2%の確率で自然に治ったとあります。
それ以降も確率は下がっても自然に治っています。
それだけ逆子は治りやすいものなんです。

28週以前はもっともっと治りやすいです。
ほぼ100%くらいの確率で治ります。
それくらい治るのに、妊婦さんに逆子と伝えて不安にさせる必要がありません。
なので、週数が早いうちは先生が逆子と知っていても言わないことが多いです。
もちろん、先生によって考え方は違いますが、僕が逆子に対する鍼灸をしていて県内や県外を含む様々な産科から来院する妊婦さんに聞いて、ほとんどの人は診断されていません。

カルテを覗く妊婦さん

診断されていないのにどうやって知るかというとカルテを除く妊婦さんが多いからです。
今回初めて逆子の診断を受けたけど、前回も前前回もカルテには逆子と書いてあった。
という妊婦さんが多くいます。

言われなかったことに疑問に感じる妊婦さんは多いですが、自然に治る確率が高い週数の時は先生は妊婦さんのために言わないことが多いです。

診断を受けた人は統計上高確率で治ります。
それより前の週数での逆子はそれ以上に高確率で治っています。

だから、診断を受けていない人を含めると逆子が治る確率はほぼ100%いうことです。
逆子の診断を受けても統計上は約90%以上は自然に治るということです。
逆子のままになる人は妊婦さん全体の約5%になります。

治る確率が高いから言われること

ほとんどは自然に治るので心配することはありません。
産科の先生にも「放っておいて大丈夫」と言われるのは自然に治るからです。

ですが、この動画を見ている妊婦さんはそれでも不安があるからのはず。
もし不安があるなら、逆子が治りやすくなることをすれば不安を解消することができるし、より逆子が治りやすくなります。
それについては別の動画で体調に合わせて紹介しているので、気になる方は見てみてください!

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