洋食屋さんで昭和に浸る
まずはそのままで。
いままでのハンバーグです。
そういって出されたハンバーグは普通においしかった。この「普通」というのが曲者で、ハンバーグで1本旗を立てようと思ったならば普通ではいけない。でも、普通においしかった。ただしレベルの高い普通ではあるけど。
次に、今日の目的でもあるあか牛のハンバーグがでてきた。食べ比べて違いを感じてほしいと。先のハンバーグが普通においしかったので、これはこれでドキドキする。もし普通だったらどんなリアクションをすればいいのか。
さて。
もちろんだが、あか牛を挽いてこねただけではない。豚肉との割合や挽き方は考えに考えたもの。まだ完成形ではないにせよだ。
ここまで違うものなのかと驚く。
これもまた昔懐かしい。洋食屋と名乗るにはノスタルジーを求めるのが昭和世代。ナポリタンもオムライスも僕の大好きなあの頃の味。
デミグラスソースはそのまま飲みたいほどおいしい。タルタルソースはトーストに一面敷き詰めて食べたい。
秀逸だったのが、あか牛のローストビーフ。僕はロースビーフに関しては、残念ながらおいしいと思ったことがない。仕事がらいろんなところで食べてはいるのだが。それがだ。これはビビってちびるくらい、なんというか、余韻が長くて夢心地とはこのことではないか。
シェフがもう少し食べますか?
と、見透かされたかのようで恥ずかしい。けど嬉しい。
あか牛、僕がある程度は手当てでなんとかできるのですが、ここまでポテンシャルを引き出せるのはシェフの力量と愛ではないだろうか。
ぜひとも生産者の橋村さん、服部先生に食べてほしい。外出しやすくなったらあか牛の話を聞きながら、みんなでわいわいやりたいものだ。
ありがとうございます!