佐連で餅まき。これからも、よろしくお願いします!
早いもので2018年の秋に周防大島に来てからもうすぐ丸6年が経とうとしています。佐連の皆様に本当に日々可愛がってよくして頂いていることもあり、いよいよ集落内に家と倉庫を建ててこれからますます頑張っていこうと思います。
せっかくの機会ですし先輩方に相談し、餅まきと上棟式をしようという運びになりました。当日は、近隣から100名以上の方々が遊びに来てくださり、日頃の感謝とこれからお世話になりますという気持ちを込めて、集落の皆さんと準備した餅を盛大にまきました...!
前日までには、集落を挙げて皆さんに協力いただきながら準備をしました。餅まき用の餅を紅白750ずつ、棟梁と施主の大サイズ「親餅」2つには500円玉が入っていて拾った人は縁起よし、切り分けてご近所に配るのだとか。
そして施主がお世話になった人4人にお願いする中サイズ「角餅」は家の四隅からまきます。全部先輩方に教えていただきました。
皆さん何度も経験してきて「慣れたもんじゃけぇまかせんさい!」「榮くん、佐連の餅は他所より大きいのよ!覚えときんさいね!」と力強いお言葉ととてもスムーズな段取りに終始圧倒されつつ楽しいひと時でした。
上棟式当日には、「紅白幕を使ったらええ」「金屏風を出しなさい」「河津桜をもってきてもらいんさい」「入り口に花を生けちゃる」...と、何の式典ですか?!というぐらいに豪華になりました。
たくさんの方々から結婚式かと錯覚するくらいお祝いも頂戴し、自分たちがいかに普段多くの方に支えて頂いているかを改めて実感した次第です。
お膳に使うお箸を作ってきてくださっていたり、お昼にも握り飯と具沢山の豚汁、漬物をほぼ全て持ち寄りで公民館メシがみるみる出来上がっていったり、餅まき用の餅をみなさんと一緒に準備できたり、直会でも皆さんが楽しそうに談笑してくださっていたり、
大先輩が「団扇と升」を両手に持って「この団扇(ウチは)、升・升(ますます)繁盛!繁盛!」と踊ってくださったり…。こんなに有難いことはあるだろうか、こんなに幸せを感じる瞬間があるだろうか、と。生涯忘れることはないと思います。
いつか自分より後輩が家を建てて餅まき・上棟式をするときには今度は自分がこの伝統を伝えていきたいなと思うと同時に、とても贅沢で豊かで幸せだなぁと感じた式典でした。
昔、棟上げを近所みんなで手伝いをした名残りで、上棟式と一緒に餅まきをするようになったのだとか。段取りが大変だからこそ楽しいし、やはりせっかくの機会にという思いが交わり、皆が楽しめていることが確認できたときに人間幸せを感じるのかもしれません。
本当に、有難いことばかりです。これからも微力ながら集落の、皆様の力になれるようにますます頑張らねば!と心に誓ったイベントでした。
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