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自治会は、見えないところで安全や安心を守っている、という話。

今日は自治会の役員会でした。「自治会費を払いたくない」「なぜ留守宅なのに払う必要があるのか」という声がいろんな場所で出ることも多いという自治会のアレコレ。

中に入って色々やってみると、思った以上に安全で安心な暮らしが維持できるように、きめ細やかな対応をしているのだと実感します。

「自治会費なんていまどき払う必要あるの?」と少しでも思ったことがある人は、ぜひどういうことを自治会が対応しているか、確認したり、実際に参加してみて確認してみてはいかがでしょうか。

40名ほどの集落ですが、代表者8名で梅雨前の掃除について、また、工事をするべきところがないか1時間ほど、話し合いました。

雨のたくさん降る梅雨の前、ということもあって集落の水路(溝)の状況や、危ない箇所がないかどうか各役員の方々から活発な意見が出てとても良い機会だったと思います。

特に台風や大雨に伴う水害や土砂災害に対する意識がとても高く、日頃の見回りの状況を事細かに共有し、対策を立てる様子はこれぞ自助・共助!というべきものだと思います。

そもそも水害や土砂災害は「水が予期せぬところに一気に流れる」ことで土砂などが抉り取られて崩落することで発生します。水路の詰まりがないか、きちんと流れるべき場所に水が流れていっているか、という点を確認するのはとても大事なことなのです。

「水路ってそんなに詰まるものなの?」と思うかもしれませんが、めっちゃ詰まります。なんなら放っておくと草や木が生えてきて水の流れを堰き止めます。1年に1度でもそういった詰まりを解消しておくだけでも、大きな災害は未然に防ぐことができますし、尚且つこういった自治会活動がしっかりしている集落では、日頃から多くの人が気づいたら溝の詰まりを自主的に解消していたりして、それが安心安全な暮らしにつながっていたりします。

2019年の豪雨災害時には、その年に河川清掃をやっていなかった近くの集落にて土石流が発生し、車の大きさ並みの石が集落になだれ込む事態になりました。この光景は一生忘れないと思います。

毎年、会議は少なくとも2ヶ月に一度やっているので、こういったことの積み重ねが災害を未然に防ぎ、集落での安全で安心な暮らしが継続できているのだと思います。

(1)水路の危険箇所がないか、日々気づいたところを共有。

「西の水路に倒木が挟まっている。あれはチェーンソーを持って若い人数名で対応しないと復旧できなさそう」
「排水の最終地点に土砂がかなり溜まっている。浚渫が必要」
「砂防ダムをそろそろチェックしておかないと溢れてからでは遅いので点検しておこう」...など

(2)集落内外の道に危険がないか、日々気づいたところを共有。

「お宮の下の道路に窪みができている。そろそろ危なくなりそう」

「グレーチング工事をしたところに土砂が溜まりつつある。対策が必要」...など

自治会役員の先輩方がいかに普段から注意深く周囲を観察し、危ない箇所がないか、対応すべきことがないか、ということを知ることができたとともに、 自分自身もそれを見習って集落を維持できるように日々観察し、身体を動かし、考えていこうと思います...!

会議の後には、さっそく散歩がてら意見が出た場所を見回ってきました。

グレーチングの上に度々土砂が堆積する場所。水路に土が詰まってしまう可能性が高い。
道路が陥没してしまい、放置しておくと事故が起きる可能性がある。

暗いうちに確認しに行くと危ない場所もあるため、

明日以降に、しっかり写真を撮影して自治会の先輩方、そして役所ともどう対応するのが最善か相談しながら進めていこうと思います。


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