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映画「FLEE」

2022.6.某日

FLEE

監督:ヨナス・ポヘール・ラスムセン

個人的だけど本当にショックなのは、
この壮絶な経験の実話が
遠い過去の話じゃないこと。

その時代その時に、
私自身が全く無自覚に、
流れるニュースなどを黙殺してきたこと。
でした。

船の上から写真を撮っていた人々、
あれが私でした。

少なくとも、今さら遅くとも、
この映画を観ることが出来て良かったです。

人間が人間を
人として扱う事を忘れた姿の愚かさと恐ろしさ。
今まさにTVに流れているウクライナ侵攻で「これ現代なのか?」と衝撃を受けているけど、

戦争や紛争はいつでも
本当に根本的に愚かな事を人間はしてしまうんだなと。

でも、こういった映画などの表現が増えて、
情報を広く私達が目に出来るようになってゆく事で、
少しでも世界がいい方向に進んで、

こんな風に
心や身体に傷を負う方々や、
命を落としたりする方が無くなってほしい。

家を追われたり、故郷を無くしたり、
家族と引き離されたり、
そんな事をなくさなきゃいけない。

私たちはじっと傍観しててはいけないと
思いました。

娘達が苦しい状況だった時に、
遠くにいる母親が、
息苦しいと言って窓へ向かったところ、
ぞっとするほど印象的でした。

最終的に救いだったと思うのは、
好きな人や憧れの人のことを語る時に、
いつも彼がちょっと可愛い笑い声を出す事。
それは、色々な意味を含んだ笑かもしれなくても、
やっぱり命があることが大事だと思えました。

ネタバレしちゃうから書けないけど、
いちばん心を掴まれたのは、
お兄さんに連れて行かれた場所でした。

本当は全世界が平和になってほしいのだけど、
少なくとも困難から逃れた人々が安息の地をみつけられるように祈りたい。

そして何より私たち日本で、
難民に対してものすごく非人道的な対応をしている入管の問題のこと、
これは祈ってないで行動しなくては行けないと思っていまう。
知ること、声を上げること、声を上げた人に賛同すること、
そして選挙に行って、考えて投票することかな、

と思います。
観て良かった映画でした。

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