さじた

コロナ以降の株取引の資産運用結果と、企業・業界リサーチを書いています。

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最近の記事

銘柄分析:EXPC(Blade)

2021年の3月以降、すっかり不人気になってしまったSPAC(空箱上場会社)ですが、今回はその1つ、EXPC(近々、BLADE)の分析をしてみます。 例によって、分析の主な目的は、将来の売上高、EPSの予測から、現在の株価でみてPERが何倍程度か、ということを探ることです。SPACの投資家向けレポートをもとにしているので、不確定要素満載ですが、それでも道標が何もないよりはずっと良いと思ってトライしています。 BLADEとは:ヘリコプター予約サービスの会社BLADE(ブレー

    • RIDE(Lordstown Motors)の醜聞

      昨日、3/12に、RIDEのショート・レポートがHindenburgから出ました。ヒンデンブルグは主に上場企業の醜聞を暴露してショートする空売り専門の調査会社で、ここ半年ほどの間に、EVのニコラやカンディ、保険のクローバー・ヘルスが、醜聞レポートに晒されて暴落したことがあります。 以下、ショートレポートの要約 詳しくは↑の原文を読むべきですが、指摘されている点は大体、以下のとおり。 ①10万台以上と公言している予約注文は架空に近い。たとえば、 ●1.4万台を予約したと

      • 銘柄分析:RIDE(Lordstown Motors)

        銘柄分析シリーズ、前回のVIH (bakkt) に続き、今回はローズタウン・モーターズ(ticker:RIDE)をレビューします。 この会社については設立経緯がそこそこ重要なので、まずは沿革から始めて、EPSと将来のPERについて試算してみたいと思います。 Lordstown Motorsの会社沿革 ローズタウン・モーターズは、社名のとおり、米国オハイオ州ローズタウンにある電気自動車(EV)製造メーカーです。シカゴとニューヨークの丁度真ん中くらいにあり、営業しやすそうな立

        • ライブドアショックの思い出 (2006)

          この1週間(2021年2/28~3/5)の一部のアメリカ新興株の凄まじい下げを見て、ライブドアショックを思い出したので書いてみます。 ライブドアショックとは日本が小泉政権下で株高に沸いていた2006年1月当時、新興スター企業のライブドアに粉飾決算疑惑が持ち上がり、新興企業株たちが一時的に暴落したショックのことです。 当時、ネット証券というものが普及し始め、個人投資家が存在感を増していた最中でした。彼らに人気のあった新興企業の株暴落により、個人投資家の一部は大怪我を負いまし

          銘柄分析:VIH(のち、Bakkt)

          前回のDMYD(Genius Sports)に続き、SPAC銘柄のVIH(のち、Bakkt)について、独断で銘柄分析してみたいと思います。SPACは、投資家向けプレゼンのPDFをつぶさに確認して夢を見られるという点で、楽しいですね。 Bakkt(バックト)って何の会社?大枠では「フィンテック企業」です。2018年に設立されました。今の主な収益は、ビットコイン等の暗号通貨の派生商品(オプションとかね)取引サービスを提供することで得ています。 Bakktの親会社はNY証券取引

          銘柄分析:VIH(のち、Bakkt)

          プレマーケット、GME、AMC

          怖い怖い…。Before Hours ではリアルタイムで値が動くのは稀なのに、1秒ごとに値が変わっていく…。

          プレマーケット、GME、AMC

          目まぐるしい相場

          今週、GME(GameStop)とAMC(AMC Entertainment)がロビンフッターの買いあがりで猛烈な上下をした辺りから、他のボロ株(ペニーストック)の一部も異様な超絶乱高下に…。相場全体も乱高下。 GME、プレマーケットで既にこんな感じ。 AMCも同じく、異様。 そして「GMEを見た人はこの銘柄も見ています」リストの銘柄も全部異様。 Blackberry Nokia  NokiaとBlackBerryの2社は「かつてのモバイル王者で、今没落している」

          目まぐるしい相場

          銘柄分析:DMYD(近々Genius Sports)

          DraftKingsの銘柄分析(↓)に続き、今回は業態の近いDMYDを分析してみました。 いやぁ、この銘柄は、先週から書こうと思っていた矢先、1月20日に20%も上がってしまい、もうちょっと買っておけばよかったなぁと思っております。(人間は愚かなもので、上がり始めると買いたくなるのですよね、いかんいかんと毎回自制) 結論から言うと、あくまで私の見立てでは、株価16ドルなら、理想的な未来予想図の下ではPERは9倍~13.5倍となり、買ってよさそうな感じでした(現行の20ドル

          銘柄分析:DMYD(近々Genius Sports)

          バイデン財政ネタ出尽くしで場中SP500が1%以上下げ

          1/15(Fri) の夜11:30- 翌1:00ごろまで起きて見てました。 全体のうごきSP500やNASDAQがこのところダラダラと毎日0.3%ずつ位上げていたので、入り時が無いなぁと思っていたのですが、この日は開場1時間くらいで怒涛の -1% と下げ。終値でも - 0.72%。 SP500 3,768.25-27.29 (-0.72%) NAS 12,998.50-114.14 (-0.87%) Russell2000 2,123.20-32.15 (-1.49%)

          バイデン財政ネタ出尽くしで場中SP500が1%以上下げ

          IAC(185.5 buy → 187.5 sell)

          12月に185ドル付近で40株だけ買っていたIAC。 2日前まで194ドルに上がっていたので、そろそろ売ろうかと思ったら下がってきた。 これまで何度か(何日か)、場の最中に180ドル台まで下がっては、引けで190ドル台に上がって終わることがよくあったので、待ってればよかったのだが 本日も寄りで191ドルの後、187ドルまで一直線に下がったので、もういいや、と思い、成行投げ売り(狼狽売りになることは薄々わかっていたのだが) ↓結果、谷の一番押したところで売らされてしまっ

          IAC(185.5 buy → 187.5 sell)

          ブルーウェーブから一夜。とんでもない上昇。

          昨日のジョージア州上院選で2議席とも民主党が獲った後。 トランプ氏がデモを教唆。議事堂にトランプ支持者が大集結(数千人?)。のち、議事堂内に乱入し、4人が死亡。という凄まじい展開。おいおい…。 しかしマーケットは終わってみればSP500、DowJonesとも1%前後の大幅上昇。NASDAQのみ下落。(それでも、個別にみればAAPLが-3%とか、結構ハードだった) そして本日。ブルーウェーブ大歓迎ということなのか、イベント通過後の安心感なのか、どこもかしこもすべて上昇。J

          ブルーウェーブから一夜。とんでもない上昇。

          ジョージア州2議席の行方と個別株の反応

          本日1月6日に、ジョージア州の上院議員2議席の投票結果が出ます。現時点では、すでに1議席は民主党が取り、残る1議席とも(なんと!)民主党が奪取する可能性が高いとの報道が。 この結果、もし民主党が2議席とも獲ると、上院は共和党:民主党の議席が50:50になり、膠着状態の場合の最終決定権は議長(副大統領:もちろん民主党)が握ることとなり、ブルーウェーブ実現となる。 これを受けて、BOND利回りが急上昇、NASDAQ先物は約2%のマイナス(夜10時頃には1.4%マイナス程度まで

          ジョージア州2議席の行方と個別株の反応

          銘柄分析:DKNG(ドラフトキングス)

          GDRX(グッドアールエックス)の銘柄分析をしてみたのがキッカケで、いまちょっと銘柄分析に入れ込んでいます。 将来性を見て当該企業の売上高とEPSを予想して「現状価格が高いか安いか?」を判断するだけのシンプルな分析ですが、自分の後学のためにNoteに残しておきます。 今回はアメリカの賭けスポーツの胴元、ドラフトキングスをチェックしました。 ※あくまで、完全な個人的分析と感想です。 DNKGの概要ということで、ざっくりいうと、 主にスポーツ関連のギャンブルやゲームをオ

          銘柄分析:DKNG(ドラフトキングス)

          半導体③ARMが担うパーツは何か

          スマホ向け半導体はARMの独裁だと言われていますが、実質、どの部分を担っているのか素人にはわかりにくいので調べてまとめてみました。 ARMとは:CPU、GPU、NPU等の設計図を描いて売る会社 スマホの心臓部(演算装置)は、SoC(System on a Chip)と言われます。CPU、GPU、NPU、モデム等を集結させてパッケージ化したものがSoCです。 ARMは、その構成要素であるCPU、GPU等の「設計図」を作り、サムスンやハイシリコン等にライセンス供与していると

          半導体③ARMが担うパーツは何か

          半導体②APPLEやMicrosoftの自社生産

          iPhone搭載の半導体の自社生産 半導体は、これまでは専業の巨大メーカー(Nvidia、Intel、Quallcom等)が最終製品の製造メーカーに卸すという方式が一般的でしたが、最近は、そうした最終製品(スマホやPC)を持つメーカー各社が自社開発することも増えています。 スマートフォン向け:2017年時点でAPPLEの半導体自社生産は報道されていた。 この時点で、iPhone X (2017年9月発売)のプロセッサーとして、SoC「A11 Bionic」を自社開発して搭

          半導体②APPLEやMicrosoftの自社生産

          半導体①

          半導体業界は、時代の最先端で、かつ今の経済活動のど真ん中に位置していると思います。コロナ禍におけるDXの加速もそれを後押ししています。しかも巨額の先行投資が必要で、栄枯盛衰も激しく、ダイナミックです。 2020年だけ見ても、巨額買収が数件ありました。 NvidiaによるARMの買収(initiated by Softbank)、AMDによるXilinxの買収、InfyによるMARVELの買収、IntelによるSK hynix の買収、などなど。 (出典:https://