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【日本語教師】日本語を教えるときの便利な無料イラストサイト

こんにちは。日本語教師のさじここです。

知り合いの方から、「授業準備で使えるイラストサイトが知りたい」というリクエストをいただきましたので、以下のブログ記事↓にまとめました。

「いらすとや」さんは有名すぎて省いています(笑)😅


ブログにも書いていますが、私が一番授業準備で苦労するのが、ぴったりあうイラストを探すことです。

「いらすとや」さんだけでは100%網羅できないので、紹介しているサイトをフルにつかったり、出版物のイラストデータを使っています。

でも、最近…

授業をイラストに頼りすぎていないか…?

初級だけど、イラストだけでなく学生とのやり取り(Q&Aなど)から連想させる方法も必要ではないか?

と考えるようになりました。

私が「授業がうまい!」と思った先生って、最低限のイラストしか使ってないんですよね…😁

また、名詞は特にイラストを見せればわかります。

でも、形容詞など抽象的な事柄はイラストで表すことが難しいです😅

語彙導入時に、イラストを一つだけ提示するのは危険です。

たとえば、私は「きれい」を導入するときは…

・①部屋が整理整頓されている『きれい』
・②人の美貌や絵や風景などの美しさの『きれい』
・③字の書き方が美しい『きれい』
・④手が汚れていない清潔な状態の『きれい』

を提示します。

もし、美しい女性や整理整頓されている部屋だけのイラストを見せるだけではちょっと不十分だと自分が教えていて感じました…

例えば、英語では①はBeautiful、②はclean に。

「この部屋はきれいです。」という一文のみ示されていた場合は、日本語だとどちらの意味にもとることができますから。

日本語の「きれい」は、「美しさ」のときもあるし、「整理整頓している状態」をさすときもあることを提示しておくと、その後がスムーズです😁

その一方で、初級の新出語彙が多義語の場合は、学生が混乱するので、「その課で使用する意味だけ教えたほうがいい(余計なことは教えないほうがいい)」と基本的には言われています。

この「きれい」は教科書が容赦なく色んな意味で使用しているので、あくまで例外的に教えています。

最近の教科書はほとんどが対訳付きなので、初級のうちは大きな混乱はないかと思いますが…😅

語彙リストがあるので、最近はあまり語彙導入時に時間をかける先生はいないかもしれませんね。

でも、文型導入と同じで導入時には「意味」「使い方」「(場面)」を提示したほうがいいです。

「使い方」はというのは例文を提示し、動詞なら助詞を一緒に教えるということです。

特に中級以降は語彙への理解がかなりネックになると個人的に思っていますので、初級のうちから文法だけでなく、語彙の「意味」「使い方」(「使用場面」)の重要さを私は授業で伝えるようにしています。

語彙の教え方については以下の記事↓も参考にしてみてください。


初級の学生は中級、上級へ進むわけですから、ちょっとずつイラストの「補助輪」を外していくことも必要だなぁ…と、中級を教えていて、そして上級の授業見学をして思いました。

いつまでもイラストに頼っていたら学生の日本語能力レベルに限界がくるかと…😥

これはあくまで私の考えです。

とはいっても、初級の初めのほうはイラストがないと厳しいので、使えるものはどんどん使って、授業準備を効率化していったほうがいいですよ😊

このブログが皆様のお役に立ったら幸いです。

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