命が燃え味わい尽くす
「お祖母ちゃん、カッコええ女やな」
『ありがとう。確かに女傑だね』
「運命に立ち向こうて、一歩も引かん」
『こんちくしょう、負けるもんか』
「戦後の混乱期、女手一つ子供三人抱え、無一文から新橋の一等地にビル建てて、ほいで火事で失うても、また建てはるんやから」
『あはは~生きてる時は煽られて、呆気にとられたこともあるさ。でも、今じゃ懐かしいよ。命を燃やし、味わい尽くした人だね』
「お逢いしたかったわ」
『大丈夫。夢で逢えるさ』
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こんにちは。フジミドリです。祖母についての私物語、お楽しみ頂けましたでしょうか。久し振りの交霊でした。
道術家の私、生命は永遠に続くと理解しております。交霊など、できて当たり前。
ただ、霊界も生活がございます。今回、リクエストを頂き、ご縁は繋がりました。
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『hikariさんが、DMを下さってね』
「いっつもコメントくれはる方や」
「祖母ちゃんの話、共有したらと」
『アメリカで教師やっとるんやな』
『オレとしては、語り出すとキリがない生涯なんで、母さんの種観霊に、チラッと書いたからもういいかなと』
「ははぁ。お祖母ちゃんに、オイコラ、襟首掴まれた悪戯坊主いう感じやで」
『スビバセン。逃げ腰でした。hikariさんは、二人と意識の世界で会われたらしい』
「ほんまや。コメントに、お一人様やないのでは、書いてはる。バレテーラ」
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類は友を呼ぶ──
私の場合は、霊的世界を身近となさる方が、結構いらっしゃるように感じます。
私自身、神秘はとても興味深く、自然な営みであるという認識なのです。
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「フジさん、怖いとか気味が悪いとか、あれへんかったやろ。子供の頃から」
『ないね。普通だろみたいな。けど、学校で話しちゃダメ。親にも黙ってる。優等生的な見極めは、的確にできてたよ』
「わたしも霊魂が見えて、幽体離脱した経験あるけど、言うたらあかんのわかっとる」
『何を怖がってんだろ。不思議でね。誰でも死ぬじゃん。オレには自然なことだった』
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仕事になさる方もある。
結構なことだと思います。自然の摂理でお金を取る。人間の営みと考えるからです。
農作物は気候と大地が育てます。魚は海が育む。住む家、着る服、歩く道、全て自然。
人工物、などと申しますが、そもそも私たち自身、大自然の産物ではありませんか。
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『だからオレ、商売ではなくて、普通にできて構わないと思うの。交霊とかも。偉大なるアマチュア時代の到来じゃないかな』
「フジさん、生命波でヒーラーさん、助けたことあったな。あれも自然なんや」
『特別って意識はないね』
「なるほど。淡々としとる」
『そう言えば揺さん、いつの間にか生命波を出せるようになったね。助かるよ』
「フジさんが具合悪い時、わたしの手を目の前に翳すと、ひゅるる~吸い込まれるんや」
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手当てする──
語源は何でしょう。
古来、私たちの祖先は、手を当て生命波を流していた。道術家はそう理解するのです。
生命波は、誰かに教わるものでも、訓練して会得するものでもございません。
この世に生まれたら、何方も例外なく波動として有する。ただ気づくだけ。できるはずという理解、つまり在り方次第なのです。
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『生命波は、掌へ意識を向ければ流れ出す。意志の力でもイメージでもない。ただ、意識するだけ。自然に流れていくものさ』
「ホント不思議やな。フジさんに言われて、半信半疑で手を翳したら、勝手に流れていくんやもん。異世界転生した気分やで」
『あはは~聖女、回復師、魔法使い。あんな世界観が流行するのは、潜在的に求められてるから、なんて思うんだよね』
「まぁ、せやから紛い物いうか、詐欺っぽいスピリチュアルもあるんやろ。こういう時代は、救いが必要なんよ」
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私の場合、もし騙されても、自分が映し出している、そう理解するのです。だからこれでよい。不快なら、次の人生で変えよう──
と申しますのは、人間が為す現象の背後に、神なる大自然の法則を感じるからです。
雨が降って風は吹く。地震が起こって津波は流す。こういった脅威の前で、弱者に優しくなどという正論は通用致しません。
すべて自己責任──
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「それにしてもフジさん、相変わらずの改稿フリークやな。ちょびっと呆れるで」
『あはは~揺さんが読む前も二転三転。アドバイス貰ってから、また直したよ』
「スマホで読む時の、一行20字厳守。句読点やルビで改行するのもあかんやろ」
『おっしゃること解りますとも。ほとんど病気です。はい。スビバセン。御免なさい』
☆☆☆
我ながら困ったもの。何をそんなに拘ってしまうのか。お蔭でいつも更新ギリギリ。
助詞一つを3回直してまた迷い、5回目で元へ戻す、なんて茶飯事です。やれやれ。
ようやく完成。でも音読すると、響きが滞ってしまう。ダメだ、こりゃ──
☆☆☆
「あっはっは。そのままでええ。フジさん、わたしには何度、言うてくれたことか。ありがたい。けど、自分にはダメなんや」
『あはは~医者の不養生。紺屋の白袴』
「他人には優しいのにな」
『あはは~あはは~あはは~』
「こりゃ、あかんわ( ̄▽ ̄;)」
『直すとさ、波動がスッと変わるのよ。その感覚が、癖になっているかもね』
「まぁな。わたしのイラストも、気に入らん時あるから。解らんことないけど」
『更新したら、ドッと疲れるよ』
☆☆☆
今回は、祖母と交霊したせいもあるのでしょうか。書き終えた後、困憊でした。
きっと、元気溢れる祖母と同調して、こちらがエネルギーを使い果たしたかもです。
ところが、突然スッと楽になる。
あれれ~どうしたかな。不思議に思います。曇り空が晴れ渡るような爽やかさ。気力は満ち溢れ、体も軽やかでした。
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『DMで、いつも感想を下さる方なの。おばあさまの濃厚なエネルギーを感じますので、先生に生命波を送りますって』
「おやまぁ。よかったな」
『嬉しくなっちゃう。その方も、初めは半信半疑だったけど、今じゃオレが助かってる。ああ、伝えられてよかったなって』
「たぶん、無心いうか、自然な心持ちやったんやないの。素直で純粋な方やろな」
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実は他の方からも、何度か送って頂いたことがございまして、本当にありがたいのです。中真より感謝致します。
役目を果たせたかな──
そもそもnoteへ参りましたのは、お読み頂くだけで、生命波が拓かれる仕組みを構築する為でございました。
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「読むだけいうのがええな」
『厳しい修行も稽古もなし』
「フジさんは汗だくで、30年かかっとる」
『皆さんには3年でお伝えしたい』
「そういや、来月でnote歴3年やな」
『一つの区切りとなるかなぁ』
「お一人でも、使えるようなったから」
『オレ的にはもう、十分満足なのさ』
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もう既に在るのです。
中真で密かに待っている。
生命波という言葉に、拘りはございません。ご自分の中真から、見えない力、人を癒す波動が流れるとお気づき頂けるなら。
ご理解くださる方が、波紋の如く広がっていくなら、これに勝る喜びはございません。
ただ、ご自身の中真を意識なさるだけ──
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『元気な頃の祖母ちゃん、お洒落でさ、髪は短く刈り上げ紫に染め、張りのある声でスパッとした物言い、カラカラと笑う』
「浮かんでくるな。筋の通った一本気」
『でも、寂しがり屋で、優しい心遣いと細やかな配慮もあって、まぁ大抵の人って、そうだろうけどさ』
「どうやろ。違うのもおるで」
『一緒に住む人がいたけど、再婚はできなくてね。別居中の奥さんがいらしたの。離婚に応じて貰えなかったらしい』
「ほぉ。そらまた複雑や」
☆☆☆
祖母が離婚した祖父は、会ったことがないのです。私が高校受験の頃、亡くなりました。
知らせを聞いた母は泣いており、父が事情を説明してくれたけれども、私と妹は戸惑うばかり。そんな過去が浮かんで参ります。
とはいえ、霊界で再会を果たし、きっと互いの業は、浄化されたことでしょう。
☆☆☆
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祖母も母も苦境である時、他人の為にする発言は聞いたことがございません。全て自分の運命と引き受けて、乗り越えました。
私が育った環境とは、家や車という物質でもなければ、経済面の貧富でもないのです。
如何なる境遇であれ、己の運命と見定めて、祖母と母がどう乗り越えるか。その在り方を肌身に感じていたのです。
─お金を貸す時、返ってくると期待しない。その覚悟がないなら貸しちゃダメ─
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『祖母ちゃんに言われた時の、雰囲気というか波動は、今もすぐ身近に感じるんだよ』
「ははぁ。お金の代わりに、親切やら手助けやらでも同じことか。つい見返り求めとる。恩を仇で返すやつ、おるしな」
『他人の為にして、非難するのは簡単だよ。でも、自分に原因があるなら、似た人を引き寄せる。時と場所と相手が変わるだけ』
「自分の影からは、逃げられんいうことや。ほな、自分を変えるしかあれへん」
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とはいえ、誕生から死別まで、何もかも決まってる、変えられない──私の理解です。
覚醒なのか。わかりません。ただ、安心立命の境地であることは確か。心地よい。決まっていると引き受け、来世に希望を繋ぎます。
何が起こっても、さもありなん、そう呟いておりました。すると、中真奥深くから、囁く声が聞こえるのです。懐かしい──
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次回、フジミドリ5月22日午後3時。
こちら翌23日午後6時、創作談義です。