ただ生きるという仕事
「今回は仕事がテーマやったね」
『湯飲み茶碗が主人公って変かな』
「ええんやないの。フジさんらしいで」
『ゲッ。オレってやっぱ変なんだ!』
「ありゃま。普通や思うとるんかい」
『いえ。スビバセン。自覚ございます』
「わっはっは。素直でよろしいわ」
『うーん。褒められてんのか、コレ』
♡♡♡
こんにちは!
フジミドリです☆
今回の私物語は、愛用のマグカップを眺めるうち、構想が浮かんで参りました。
マブカップの仕事って何?
5月1日で65歳になったオレは、いよいよ高齢者。残りの人生でどんな仕事する……
そんな思いが浮かびます。
全て決まっている、このままでよい、と理解する私ですが、先のことは読めません。
どんな結末が──
ではいつものように、イラストの朔川揺さんと創作談話を進めましょう。
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「改めて考えると、わたしらの生活は、仕事するんが当たり前になっとる。主婦かて立派な仕事や。兼業主婦は大変やで」
『たーしかに確かに。主婦は家庭の要だよ。遊んで暮らす日常のあり方なんて、なかなか手に入らないしね』
「親の遺産やら投資やらで悠々自適、うまいことやっとる人もおるけどなぁ」
『それだって、いつ何が起こるのか予測できないからね。地震、経済恐慌、戦争……』
♡♡♡
今回のウイルス騒動は、全世界に影響が波及したと言えましょう。
どう対処すればよいのか──
科学も意外と頼れない。露呈した。ならば、代替医療かスピリチュアルか。
以前の私なら、できうる限り情報を集めて、あれこれ考え思い悩み、迷った末にジタバタしたことでしょう。
私は道術と出逢いました。
何もかも決まっている、変えられない、前世の業を済ますためこの世にある、ただ淡々とこなすだけで次が啓ける……
そう理解したのです。
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「ほな道術的に見たら、わたしがどんな仕事するかも偶然やない、決まっとるんやね」
『もちろん。生まれる前に自分で決めてきたんだよ。守護霊と相談してさ』
「そうやな~フジさんと話しとったら、そんなん普通に聞こえるけど、スピリチュアルとか苦手いう人もおるやろな」
『あ。この間、しみじみ感じたな。通勤電車に乗って地下街を歩いて周り見てさ、霊魂の行く末なんて誰も考えないって悟ったよ』
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科学信奉かスピリチュアルか。
時代の流れは、何れかの選択を迫っている。そのように感じてなりません。
とはいえ──
私が書くのは、自分にとって自然のことだけです。科学かスピリチュアルか、特別に意識したことはございません。
現実という映画のフィルムは決まっている、だからこのままでよい……映画を眺めつつ、私の意識は次の映画へ向いております。
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「ほなフジさん。生きていく上で、より良い生活したいとかあれへんの」
『うーん。我慢したくないと思うよ。できる限り回避する。ただ捉え方が違うのさ』
「仕事で成功したい、うまくやろう、欲深な願望もないんか。イヤあるやろ」
『あはは~バレテーラだね。思いは浮かぶ。でも、意識の世界で済ませちゃう』
「なるほど。それ、わかるわ。もうええいう気持ちになるんやろ。わかるわ」
『オレにとって、日常生活すべて業を済ますための、いわば仕事なんだよ』
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潜在意識を空にする。
これが私の仕事と申せましょう。
成功法則とは、潜在意識に願望を送り込み、既成概念が書き換わる仕組みです。
私も以前、試みておりました。しかし、なかなか上手くいきません。どうしたものか。
そして、道術と出逢ったのです。
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「潜在意識に、沢山刷り込まれとる思うよ。情報だけやのうて、感情的なあれこれも』
『たーしかに確かに。見て聞いて触っての記憶がなくても、閾下知覚あるからね。おまけに前世の記憶だって隠れてる』
「わっはっは。そんなんお手上げや。けど、もし空になったらどないやろ」
『そりゃもう、本来の自分が顕われて、自由自在な心地よい世界が展開するのさ』
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思考にも感情にも前世の業にも囚われない、本来の純粋な霊魂が顕われた世界──
是非とも、見たいものです。
どなたも一人残らず、素直な明るい光り輝く存在へ戻り、あるべくしてある。
想像してワクワクするのです。
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『イラストありがとね。柴ちゃんのつぶらな瞳で癒されましたって方もいらしてさ』
「おお~そら嬉しいお言葉やで。テンション上がるわ。描いてよかったな思う」
『DM頂いて読み返したの。文の流れが、イラストでスッと収まって心地よい』
「あっはっは。自画自賛や。こいつらアホか思われるで。まぁ、ええけどな」
♡♡♡
お読み頂き、ありがとうございます!
いよいよ完結です☆
6月11日午後3時、私物語シーズン3最終話。こちら15日木曜お昼で終わります。
是非、いらして下さい。