書けば気分が良くなる
何のために書くのか。自分のため。ではその自分って何か。前回そんなお話でした。
今回は、気分良く書けるあり方についてお伝え致します。
まず、こちらの動画です。
さて。
この物語は筋立てがとても面白いのです。映画はもちろん、書籍で味えばさらに奥深く感じ取れることでしょう。
しかしながら今回、筋立ては扱いません。
ご興味おありならこちらをご覧下さい。
物語に関心なくても宜しいのです。
作者のエンデさんがどのような取り組み方であったか、その内奥を探りながら、書く時の心理状態について考えます。
ちなみに、映画をご覧になったエンデさん、結末が原作の趣旨に反するとご立腹。訴訟を起こされたそうです💦
エンディングが気に入らなかった😡
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【ネバーエンディングストーリー】
果てしない物語と訳されております。
どっしり長いですね。
実はエンデさん、ほんの短い物語を書く予定だったそうなのです。
ところが、物語世界へ入り込んでしまうと、長くなって終わりません。編集者が心配して進み具合を尋ねますと──
「出て来られないんだよ」
主人公が別世界へ誘いこまれ脱出できないというストーリーですが、それはまた作家自身の心理状態でもありました。
物語世界から抜けられない──
この感覚、おわかり頂けますか。つい夢中になってハマっちゃう状態です。思い当たる節がございますでしょう。
心理学や脳科学では、変性意識状態と呼んでおります。
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私が書く理由はこれですね。
書くことによって変性意識状態となる。別名トランスなどと申しますか。まぁ、とにかく気分がいいわけですよ。
まるで体の境界線がなくなったかのように、意識は物語空間へと広がります。自分の書く物語と一体化するのです。
私は必ずこのあり方を確認します。書き終えた後でそうなるように、書く前から成り切っておくのです。
もちろん、途中で行き詰まることや、うまい表現の浮かばない時はありますが、やはり同じようにしてあり方を確認するのです。
そうしますと、次に何をすればよいかスッと浮かんで参ります。
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ふと思うのです。
この世は自分が書いてる物語かもしれない。書いてるうちに入り込んで、出て来られないんじゃないか。書いてる自分はどこか別次元にいて、今ここで私と一体化してる……そんな妄想が浮かびます。
ラストもう決めてあるのです。最期は笑って死ぬ。いい人生だったと囁いて。