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別れ

こんにちは。

「花に嵐の例えもあるぞ、さよならだけが人生だ」

私がこの詩に出会ったのは、小学校5年生の頃の話です。当日、学校では札付きの悪だった年の離れた兄が、中学時代にとてもお世話になった恩師から贈られたお別れの言葉でした。

当然小学生だった私がこの言葉に寄せられた意味など理解ができるはずもなく...しかし、別れを惜しみ隠れて涙を流していた兄の姿から幼いながらにもなんとなく悟って心に留めた言葉だったのだと思います。

後になって調べてみると、「井伏鱒二」という人が漢詩を訳したものだと言うことを知りました。

別れというものは突然にやってくる。そんな当たり前のことを知っていても、その時が来るまで当然のように生きているのが私たち人間というものです。

長いこと組織で働いていると、人との別れというものが意に介さずやってきます。それはめでたい別れもあれば、悲しい別れまで様々です。

今週、私にとっては大きな別れをした人がありました。いつも遠くから見て、たまにしれっと現れてはまたしばらく音沙汰がなくなる、そんな不思議な人でした。私のサポーターでもあり、友人でもあった大事な人です。

゙この杯を受けてくれ、
どうぞなみなみつがしておくれ、
花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ゙

友よ、さらば!いっぱいいっぱいお世話になり、まだまだ恩返しはできないままであったけれど、後悔は先には立つことはありません。

だから、どごかでまた会える日まで、今日のところは一旦ここでさようならとしておこう。

献杯!






 

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