モノづくりのこだわりと従業員を大切にする想いは誰にも負けない|株式会社新和 新田社長インタビュー
株式会社新和の新田社長は、中学生の時に大工を目指したことを皮切りに、多彩な経験を経て現在に至るまで独自のキャリアを歩んできました。
新田社長の情熱と意志の強さは、これまでの挑戦と成功の物語に色濃く反映されています。内容がたっぷり詰まった新田社長のインタビュー、ぜひ最後までご覧ください!
モノづくりが好き!バイクや車のカスタマイズに夢中な日々
ー新田さんのこれまでの経歴は?
私が大工に興味を持ったのは、中学生の頃です。
身内に大工がいて、自分もなりたいなと思ったのがきっかけです。
でも、親から高校に行くように言われて、高校に進学しました。
高校を卒業した後は、フリーターとして働いていましたが、その頃には大工の熱は冷めてしまってましたね。
ただ、元々モノづくりが好きでした。
幼少の頃はプラモデル、高校の時はバイクや車のカスタマイズに夢中でしたね。
雑誌にも取り上げられたり、ディーラーからデモカーに使ってほしいと依頼が来たりもしました。
大阪に店舗を出すから一緒にやらないかと誘われましたが、趣味を仕事にしたいとは思っていなかったので断りました。
フリーターでがむしゃらに働く。でも本当にやりたいことって?
ーフリーター時代はどんな生活をしていましたか?
フリーター時代は、朝からお弁当の配達、夜は佐川急便で働き、月収60万円を稼いでいました。
友人から「そろそろ就職したら」と言われましたが、やりたいことが見つからずに悩んでいました。
そんな時にタイル屋の先輩から「うちこうへんか?」と声をかけてもらい、就職したんです。それが20歳くらいの時ですね。
なんとなくやり切った感もあり、車も売却しました。
ー創業するきっかけは何でしょうか?
その会社で、5年間修行したら独立できるという制度があったので、その目標に向かって頑張りました。
そして5年目になり、「さぁこれから」という時に、勤めていた会社が倒産してしまったんです。
夜中に「不渡りが出た」と連絡がありましたが、何のことかさっぱり分からず「そうなんですね」という感じで…。
10日後には会社が倒産しました。
勤めていた会社が倒産。そして起業へ…
再びタイル屋さんに就職するか、独立するかを考え、思い切って独立することに決めました。
母が化粧品の会社を経営しており、自分で頑張れと後押ししてくれたんです。
最初の2年は母が寝床と食事を提供してくれるという条件で、独立の道を選びました。
ー創業当時はどうでしたか?
株式会社新和を創業したのは2001年です。
当時は本当に仕事が無いなと言いながら、ゲームセンターでメダルゲームをして時間をつぶしていました(笑)
同時期に友人が運送業を始めており、月売上100万円をどちらが先に達成するか競争しようと決めました。
その具体的な目標があったおかげで、必死に頑張り、クリアすることができたんです。
暗黙のルールで営業はしてはいけないというものがあったが、もちろん知りませんでした。
最初は全く営業経験がなかったので難しさを感じていましたが、少しずつ仕事をもらえるようになっていきました。
友人が手伝いに来てくれたりしましたが、人を確保することは厳しい状態で...その時の自分は鬼軍曹だったので(笑)入っては辞め、入っては辞めを繰り返していました。
ターニングポイント:番頭との出会いと経営者の会
そんな中で当時一人親方だった番頭と知り合い、協力する形で仕事をするようになりました。
ある時、一緒にやりたいと言ってくれたことで、彼が入社してくれました。現在では入社13年目です。
経営の勉強をちゃんとしないといけないと思い、経営者の会に入会して、会社の経営の本質を知り、自分自身も考え方が徐々に変わっていきました。
お客様の信頼を得られる技術力と、働きやすい環境づくり
ー経営で大事にしていることはなんでしょうか?
間違いないモノづくりをモットーとし、お客様に喜んでもらえる仕上がりを徹底しています。
これにより次の仕事や繋がりが生まれると信じています。
また、従業員が働きやすい環境を作り、採用を強化することが重要です。
規模を大きくすることではなく、少数精鋭で、お客様に信頼されるモノづくりを提供できる環境を作ることを意識しています。
業界では珍しいことですが、残業はほぼゼロ。
昇給や賞与、手当も支給しています。
夏季休暇や冬季休暇も一番短くても1週間程と長めに取れるようにしています。
有給取得率は100%、消化率は80%以上です。
多くの会社が外注扱いで正規雇用を避ける中、当社は正社員採用にこだわり、従業員の生活を安定させ、カルチャーを共有し作り上げていくことを目指しています!
ー今後チャレンジしたいことはありますか?
エンドユーザー様向けにショールームを作る予定で、新商品を開発し特許も取得しました。
また、インテリア事業を始め、ECサイトでも販売を開始しました。
これらの自社商品の企画、製造、販売を広げていきたいと考えています。
ー現在、案件はどのような経由で受けていますか?
工務店や建設会社、不動産会社様からのリピートが80%、エンドユーザー様からが20%程度という割合です。
リピート案件もしくはご紹介をいただけるケースがほとんどなので、モノづくりのクオリティを重視している結果だと思います。
作業が決まっているものもあれば、こちらから提案するパターンもありますね。
主に注文住宅を扱い、店舗も手掛けています。建売は基本的には扱っていません。
こだわりの家を建てたいというお客様が多いので、クオリティ重視の私たちのニーズが非常に増えていると感じます。
京都や大阪、滋賀の北摂地域が中心で、遠方の案件はほとんどありません。
最後に
株式会社新和の新田社長は、情熱と努力で数々の困難を乗り越え、現在の成功を築いてきました。
モノづくりのこだわりが、ほぼリピート案件の鍵となっていることが印象的でした。
また、従業員を大切にする想いが強く、長期休暇の取得や有給消化率の高さなど、実際に働きやすい環境が整えられていることに驚きを感じました。
新田社長の言葉から感じられる熱意と誠実さは、多くの人々に希望を与えることでしょう。新田社長と株式会社新和の挑戦にこれからも注目です!