水民マガジン 大人のための水泳テクニック 5 タッチアップ・クロール

タッチアップ・クロールというのがある
専門用語 というより業界用語かも知れない
クロールを習得する時に 水泳選手が泳ぐ時のような コンティニュアス(連続的な)のタイミングに入る前に 1ストロークごとに前で手をそろえるタイミングで練習する
最初からコンティニュアスを教えると 腕の動きがバラバラになってしまうので 一度前で 手を そろえさせるのである
コンティニュアスは サイドからサイドへの身体のかたむきの切り返し(ローリング)が しっかりとできていないと きれいに泳げないのだが タッチアップクロールは 肩がそれなりに柔らかければ 腕を回すことができてしまう
理想としては サイド・フラット・サイドという身体の動きなのだが オールフラットのまま なんとなくできてしまうし 泳ぎのメカニズムや 身体の動きの知識が少ないコーチにあたると フラットのまま 押し切られてしまう
それは横呼吸を習得する時に 大きな遺恨を残す
身体が(頭も)柔らかい子どもだと そういう回り道をさせても どこかのプロセスで 自分で気づいたり いくぶんまともなコーチにあたる事で なんとなく修正してしまうのであるが 大人はなかなかそうはいかない
『何年やっても うまくならへんわ』
とおっしゃる年輩の方がおられるが まずはタッチアップ・クロールをマスターして それから本格的に・・・
という段取りをイメージしている場合が多いのでは
そんなわけで 大人に関しては サイドからサイドへの コンティニュアス・クロールを最初から教えている
『十年前に これを教わっていたら わたしもっと 楽に泳げていたのに』
という声も聞く





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?