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ジャズを聴き始めた頃 ソニー・ロリンズ

最初に買った ソニー・ロリンズのレコードは『サキソフォン・コロッサス』だ
この盤は 耳タコ・レコード つまり 耳にタコができるほど サキコロ サキコロと推薦されるレコードらしい
つまり ぶっちぎりの定番盤らしい
その割には あまり聴かれてない という噂もある(間違ってたら ごめんなさい)
しかし ボクは好き♥

基本 わたしは ハードボイルドな雰囲気のジャズが好きだ 
暗いバーの片隅で タバコをくゆらせながら(タバコは吸わんけど)バーテンダーの入れるバーボンのロックを待つ(酒もあまり飲まんけど)
そんな店にふさわしいジャズ 
ウエスト・コーストジャズの チャラい感じではなく(あれのどこがクールなんだろう)
最初の1音で 致命的ダメージを受ける ブリッとした耳触りのサックス 
ロリンズの『ビレッジ・バンガードの夜』は そんなレコードだ 

しかし 『サキソフォン・コロッサス』の一曲目 「セント・トーマス」は 燦々と輝く太陽の下 ビキニの姉ちゃんたちが コーラの瓶を片手に行き交う中 天まで抜ける音で鳴らすカリプソ 
そんな曲だ
そして 『ビレッジ・バンガードの夜』が ダーク・ロリンズだとすれば わたしが好きなのは シャイン・ロリンズの決定盤 
『ドント・ストップ・カーニバル』!
ロリンズのサックスのコールに
ドォードォーステンピカーナバゥ
と怒鳴るようにレスポンスする 
思わず自分も レスポンスの一員になって 歌っている
シャイン ロリンズ 最高! フェ〜イ

一方で 『ウェイ・アウト・ウエスト』というレコードがある
ロリンズがカウボーイの格好をしている間抜けなジャケットで ジャズというよりカントリーだ
当時のわたしが 何を考えてこれを買ったか解らないのだが 曲も チャカポコした印象しか残っていない
アルバムのコメントによると 西部劇の曲も取り上げ ピアノレスなので ロリンズが天衣無縫にして自在のアドリブを繰り広げ 初心者には難しい とある
当時は初心者だったので 今聴くと 何か感じるものがあるかも知れない

しかし当時は ロリンズ あんた インディアン側やろ モヒカンやってたし
と思っていたが それは ハリウッド製の西部劇に毒された偏見である事を最近知った
カウボーイという職業は 社会の底辺だったので 黒人 日系人 中国人が携わる事が多かったのだそうだ 


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