水民マガジン 水泳 意識の焦点について 曖昧な風景

意識の焦点 という議論がある
泳ぐ時に 視線をどうするか という話に絡んでくる
最近の考え方に クロールを泳ぐ時 下を見て頭を入れ 身体をフラットにする という考え方があるようだが 意識の焦点という観点からは どうなんだろうか?
つまり 意識がプールの底に向かうのは いかがなものだろうか?
たとえ 頭を水中に入れたとしても 目玉を上に寄せて 視線を推進方向に向けるべきでは と思うのだ

では 背泳ぎは?
昔 読んだ 水泳の本(雑誌?)の中に 背泳ぎを泳ぐ時も 推進方向を意識したほうが良いので 目玉を上に向ける とあった
本当か? と思ったのだが なかなか検証できない
みんな ゴーグルを付けて 泳いでいるからである
しかし ある日 ソ連の水泳トレーニング風景の 裏ビデオらしきものを 観ることができた
水泳含め スポーツは ソ連ので国策なので そのトレーニングは 厚いベールに包まれている と思っていたが こんなビデオが アンダーグラウンドで 出回っていたのだ
そんなわけで このビデオを 数人のコーチで 固唾を呑みながら(笑)観たわけだが けっこう衝撃的な内容が含まれていた だが ここでは取り上げない
その中で イゴール・ポリャンスキーという 背泳ぎの選手の映像を観ることができた
ポリャンスキーは ソウル・オリンピックで鈴木大地が金メダルを取ったレースで アメリカのバーコフに続いて 3位に入った選手だ
ビデオ映像の中のポリャンスキーは なぜかゴーグルを付けておらず 泳いでいる時 目玉が 明らかに 上に寄っていた
そこではじめて 本に載っていた事が事実であることを検証できた
しかし これについては諸説あるようで 斜め後ろを見る という意見もあれば 真上を見ろ という人もいる

ある時 知り合いの有識者に聞いてみた
その答えは 
『車を運転する時みたいで 良いんじゃないですか』
とのことである
つまり 一点に向かって 視野を絞るのではなく 辺りの様々な情報を取り入れながら なおかつ 前方に意識をはらい 泳ぎ進む

事故らないように しましょう

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