水民マガジン 水泳 水中ドルフィンについて

かつては無制限にできた水中ドルフィンに 現在は 15mまでという 制限がかけられている
かつては 日本人のお家芸であった 平泳ぎの潜水泳法に ひとかき ひとけり という制限が加えられたりした
いつも 日本人が得意な分野に 制限がかけられるのは 不当だ
という意見が散見されるが わたしは 平泳ぎの ひとかき ひとけりにしても 背泳ぎのバサロキック(上向きの水中ドルフィン) 水中バタフライキックにしても ルールの改正は妥当だと思っている
例えば ソウル・オリンピックの背泳ぎで バサロキックの第1人者は アメリカのバーコフだった(鈴木大地もそうだったのかも知れないけど)

しかし 制限が加わったとはいえ 水中ドルフィンを使えるのは 大きなアドバンテージだ
水中ドルフィンの優位性は 青山綾里が証明している
昔 JОのバタフライのレースを 途中から(スタートしたあとから)ぼんやり眺めていた
自分の連れてきた選手のレースではなかったので 何となく 偶然 観ていたのだ
 決勝にも関わらず センターコースが棄権をしている
珍しいなと思っていると ラスト10mぐらいで 誰も泳いでいないコースから 突然 スイマーが飛び出して その時点で奪っていた 3〜4mのリードのまま ゴールした
水中ドルフィン・スイマー青山綾里の 衝撃のレースを 偶然 目撃したのだ

それ故に わたしは 出来るできないに関わらず 若いスイマーに 一度は水中ドルフィンを しっかりと教えるべきだと思う

以前 テレビで 松岡修造が マイケル・フェルプスの゙水中ドルフィンについて 熱く語っているのを見た
それまでの絶対王者 オランダのピーター・ファンデン・ホーヘンバントを 200m自由形で アメリカの新星 マイケル・フェルプスが破った伝説的な一戦で 水中ドルフィンで引き離すマイケル・フェルプスを ピーター・ファンデン・ホーヘンバントはスイムで追いすがる ところが やっと追いついたピーター・ファンデン・ホーヘンバントをマイケル・フェルプスがターンのあとの 水中ドルフィンで引き離す 
マイケル・フェルプスは ターンをして 壁を蹴ったあと 水底に向かってドルフィンを始め 途中から水面に向かって 計7回の水中ドルフィンで浮上する
わたしは
『なぜ7回? もっとやればいいのに』
と思ったが おそらく フェルプスの7回の水中ドルフィンは 15mルールの範囲内だったのだろうと推察する
それ以上やると ルール違反になる可能性があったのではないだろうか

だとすれば スッゲー!
 
マイケル・フェルプスの有名なトレーニングとして(これも修造が解説 どれだけスキなんだ フェルプス)
深いプールの水底から 水面に向かって まっすぐにドルフィン・キックで浮上する というトレーニングをやっていた
しかも ウエイトを付けて
一見 これは 水中ドルフィンキックの筋力強化が目的だろう と思われるんだが わたしが考えるに それ以上に 蹴りおろし 蹴り上げを均等にするのを目的としたトレーニングではないだろうか?

だとすれば スッゲー!

もうひとつ 水中ドルフィンに関する蘊蓄を たれておきたい
これも新聞ネタなのだが 水中ドルフィンの起動動作は 腰の前後の動きにはじまる うねり動作である
ところが 青山綾里は 腰を引かずに膝を少し前に出した状態から 蹴りおろしをはじめる つまり 簡単に言うと 正座をした状態から足の甲で地面を圧して飛び上がる
そんな動作でキックをしていたのだそうだ
そんな事 できるんかいな と 自分でも試してみたが
いい感じでした

※ 以上は 個人の意見です

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