vol.0137 学生が企業規模も知名度も条件も劣る同業企業を選ぶ理由は何か?(3/4)
前々回は採用力とは何か?ということ、
前回は採用力を構成する一つ目の要素である
①ブランドの解説をしていきました。
採用力 = ブランド × 組織戦略 × 採用活動
続きましては
②組織戦略
です。
②組織戦略
・理念やビジョン、価値観、組織に流れる暗黙のルール
・人事制度、報奨制度、福利厚生、キャリアパス、社屋等
・組織で働く人が社内外に与える影響
組織戦略という言葉だけ見ると、
「一体これは何を意味しているんだろう?」
と考え込んでしまうような言葉です。
しかし、三つの『・』を見てもらえると、
イメージがしやすいのではないでしょうか。
一つめの『・』
・理念やビジョン、価値観、組織に流れる暗黙のルール
は想いです。
その企業が何のために存在していて、
どんな価値観を持ち、どのような未来を
実現しようとしているのか?
そしてその組織であり続けるために、
組織内に出来上がっていく暗黙のルール
明文化できる
理念やビジョンに加えて、
描いた理念やビジョンを
絵に描いた餅にせず
現実のものにしていこうとする一体感。
これが組織戦略の一つめの『・』です。
二つ目の『・』
・人事制度、報奨制度、福利厚生、キャリアパス、社屋等
は具体的に目に見える制度や物です。
人材戦略と聞くと、まず思い浮かぶのは、
ここの二つ目の『・』ではないでしょうか。
最近は一つ目の『・』と連動していない
二つ目の『・』を持っている企業が多いように
思いますので、採用職人が支援に入らせて
もらうとだいたい二年目か三年目から
着手していく改革ポイントになります。
三つ目の『・』
・組織で働く人が社内外に与える影響
は一般的に言われている社風を醸すものです。
社員一人ひとりが、
一つ目の『・』を理解し日々の仕事に
取り組んでいたり、社外の人と接する時に
醸す空気が「○○っぽい」というイメージを
つくります。
一つ目の『・』が絵に描いた餅ではなく、
実際に食べることのできる餅なのかどうか、
二つ目の『・』が適切に機能しているかどうか、
三つ目の『・』は上の二つが
機能しているかどうかを測る
バロメーターにもなるものだと思います。
この
②組織戦略も①ブランドと同様に、
瞬間的に作り上げることができるものでは
ありません。
しかし、①ブランドと比べると、
自社内の行動だけで作り上げていくことが
できるものでもあるので、
自社のコントロールの範囲にあるものだと言えます。
そして、①ブランドと同様に瞬間的に
作り上げられるものではないと書きましたけれど、
①ブランドが構築されていくよりも、
よっぽどスピード感を持って変えていきやすいもの
でもあります。
よく
リクルートワークス研究所や、
マイナビの調査から浮かび上がってくる
最近の学生の選社軸に
社風
というようなキーワードが出てくるように、
就活生が会社を決めるのに重視するポイントです。
社風だけを変えようと思っても、
それは一過性のものとなってしまったり、
日常の習慣と整合性が取れないことが
よく起きてしまうので、あまりお勧めできません。
社風という結果をつくる
一つ目の『・』、二つ目の『・』を
コントロールして作り上げていく社風が
今の学生からして、求められる社風であることが
採用力を高めることにつながります。
次回ラストは
③採用活動
です。
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