vol.0030 女性管理者をどのように育成していけばよいでしょうか?(2/3)


前回の続きで、
生物学的な違いがあって、
女性は男性よりも活躍が難しいと
お伝えしています。

今回は、

「女性は指導的地位に就かない方がいいのか?」

という問いに答えるところから、
進めていきます。


「女性は指導的地位に就かない方がいいのか?」

と安直に考えてしまうかもしれませんが、
これは何の工夫もなければ、
という条件付きで、Yesです。


ここまでは、
管理職を目指す女性にとって、
嬉しくない話をしてしまったかと
思いますが、ここから変わります。

どう工夫をすれば、
女性が管理職として活躍できるのか?
という持論を展開していきます。



まず一つの勘違いを解かなければなりません。

それは、何か一つ突出した能力を備える人は、
他の仕事においても優秀な成績を納める。
という勘違いです。

専門的にはハロー効果と言います。

専門的な用語は覚える必要ありませんが、
何かの分野ですごい人を見ると、
他のこともできちゃいそうに見える
というのは、何となく想像できそうじゃ
ないですか?

これは勘違いです。

英語で100点取れる人は、
数学でも国語でも、スポーツでも
デザインでも、音楽でも、
コミュニケーションでも、人育てでも、
マネジメントでも100点を取れるとは
限らないということです。

むしろ、
ある程度のレベルを超えてしまうと、
何でも屋は、そのものに専業特化している
職人には勝てなくなることの方が多いです。

つまり、何かに秀でる人は、
何でもできるというのは勘違いと言えます。


じゃあ、
どうして仕事で高い業績を出せる人が、
人のマネジメントでも高い成果を上げられると
考えるのでしょうか?

これも勘違いじゃないですか?

ここに気付かねばなりません。

もちろん高い業績を出せる人が、
人のマネジメントでも高い成果を上げるために
必要な能力の一部を有しているということは
あります。


たとえば、
営業部で誰よりも高い成果を上げて昇進した人は、
部下が成果を上げられなくて困っている時に、
具体的なアドバイスをして、部下に成果の作り方を
教えてあげられる可能性はとても高いです。

感性で営業をしている人では、
人に成果を作らせることはできなくても、
自分がいけば売れるという場合もありますけどね、
それでも、

「この商品は必ず売れる」

という強い確信を持っているかどうかでも、
部下に成果の作り方を教えてあげられるレベルも
高まりますので、
やはり、自分が成果を上げられる人は、
部下にも成果を上げさせてあげることは
しやすいと言えます。


反対のことを考えると、
自分が成果を作ることができない上司は、
部下が成果が上げられなくて困っている時に、
成果を上げるための具体的アドバイスを
することは難しいでしょう。

じゃあやっぱり、
仕事で活躍する人=昇進する人となり、

仕事で高い業績を出せる人が、
人のマネジメントでも高い成果を上げられる
というのは勘違いではないのではないか?
そう考えてしまっても不思議ではありません。


ここでまた、
二つ目の勘違いを解かなければなりません。


が、また長くなってきたので、
ここいらで、次回に回します。



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