vol.0049 ずばり新卒採用は何のために行うのですか? (2/2)

前回、採用をしない方がいい場合を
お伝えさせていただきましたので、

ここから、
新卒採用をする理由に入っていきます。


とは言っても、
前回の採用をしない方がいい場合の
説明の中で、半分くらい答えを出して
しまっているのですけどね。

事業の継続を考えないのならば、
採用はしない方がいい。

裏を返すと、
事業の永続的な発展を考えるとしたら、
採用は極めて重要な経営課題と言えます。

なぜなら、
大変当たり前のことですが、
人は一年経つと必ず一年歳を重ねます。

40年歳を重ねると、
新卒で入社した新入社員も
定年退職をしてしまいます。

今ばりばり活躍をしてくれている
営業部長もあと何年間仕事をしてもらう
ことができるでしょうか?

失礼を承知で書かせていただくと、
人材は消耗品です。

どれだけ大事に大事に
メンテナンスをしながら育てても、
100年間働ける人はいないのです。

だから事業を永続的に発展させて
いこうと思ったら、
必ず人の採用が必要になります。


そして中途ではなく、
どうして新卒採用をする必要があるのか?
と考えてみてください。

ここで必要な視点は、
人は工業製品ではないという視点です。

人には感情があります。

完全に理に適っているというだけでは
働けません。

人の感情を満たすということは
すごく大事なことです。


何をよくわからないことをと
思われた方もいるかもしれません。

しかし、
以下のような状況に自分を置いて
考えてみたらどうでしょうか?


なたはAという会社に勤めています。
一緒に働いている同僚のことも好きですし、
している仕事も自分の性に合っていると
感じています。

このまま自己成長をして、
ずっと定年までこの会社で働くことが
出来たら幸せだろうなとすら
思っています。

しかし、
数年間働いてみて、
あることに気がついてしまいます。

あなたを含めて、
仕事のできるできないに関わらず、
同僚も全く昇進していかないのです。

役職者がいないわけではありません。

その役職者は皆、
社長がどこかからヘッドハンティングしてきた
中途採用者で、皆どこどこの会社で部長を
していました。
という経歴を持つ人だけでした。


さて、あなたはこの状況に身を置いた時に、
どんなことを感じるでしょうか?

それでも数年間は、
もやもやしながら働くかもしれません。

しかし、
10年経って自分が40歳になっても
状況が全く変わっていなかったら
どうですか?

その会社に在籍していたいと
思いますか?


思わないという方が多いのでは
ないでしょうか?


「自分はいくら一生懸命ここで働いても、
昇進なんてできやしない。
この会社で役職を付けたかったら、
どこか別の会社で役職を付けて
転職してくるしかないんだ。」

これは、
社長から自分たちは認められていない。
会社のために、何十年も身を粉にして
働いている社員よりも、外部のぽっと出
の方が評価される。
というメッセージになってしまうのです。


新卒で採用した人が、
順調に活躍できるようになり、
徐々に昇進していき、
会社にずっと貢献し続けている人が
役職者になっていく。

だから、この会社で頑張ろうと
思うのが人の感情ではないでしょうか?

人は誰だって、
認めて欲しいのです。

特に、自分が頑張っている、
努力をしていると思っているところで、
認めてもらえるのはすごく嬉しい
ものなのです。


ここの承認欲求を満たしてあげられる
組織にしていけるのは新卒採用ならでは
ですね。


他にも、
「会社のブランディングを進めやすい」
「4/1に一斉に入社してくれるので人員計画が立てやすい」
「今後の購買層の気持ちを最も理解している世代が定期的に入ってくる」
など、新卒採用をする理由を上げると
キリがなくなってしまいますので、
この質問はここで回答終わりと
させていただきます。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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