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できないけど、どうしてもしたいことってなんだ? | 就活交換日記

これは、葛藤を抱えながら就活している大学生と、東京で働くクリエイティブディレクターとのリアルな交換日記です。今の就活生が感じる心の揺らぎと、社会人からのさりげないエールをお楽しみください。

前回までの就活交換日記

集団面接を受けてきたという愛さん。就活は自分の将来にとって必要なものだとわかっているけれど、なんだか予防線を張っているようでモヤモヤしているようです。そんな愛さんに北さんは「予防線を張るから、挑戦できる」とエールを送りました。

#14の就活交換日記はこちらから。

今週は、留学の事後研修会に行ってきたという愛さんの日記から始まります。

登場人物

大学生の愛さん(仮)
地方文系大学に通う就活生。留学経験がある。ひょんなことから北さんと出会い、交換日記を始めることになった。様々な心の葛藤を抱えながらも等身大に就職活動を行おうと奮闘中。

クリエイティブディレクターの北さん
コピーライター歴、約20年。長年採用広報に携わってきた経験から、採用のクリエイティブをもっと面白くしていきたいという熱い思いを持っている。宣伝会議コピーライター養成講座で、求人広告クラスの講師も担当。

愛さんの今週の日記
「私の『できない』は思い込み?」

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【2021年2月某日】
今週は、留学をした際にいただいた奨学金の事後研修会に参加してきました。そのおかげか、今週は前向きな私です。

およそ9時間の研修が2日間続くハードなものでしたが、その分得るものは大きかったです。研修の中ではどのようなモチベーションで留学に臨み、留学から何を得て、これからの社会にどのように生かしていくのかを徹底的に問われ、発表することを求められました。マインドマップ(自分の行動をすべて書き出し、その行動に影響した考え方や出来事を書き出すもの)を作ってみたり、自分が想像する未来を発表し合ったりと方法は様々です。自分と向き合い、自分のことを開示しなければいけない状況は非常に苦しいものでしたが、客観的に自身の現在地をつかむことができたのではないかと思います。

自分自身を見つめなおしていく作業の途中で、自分自身を卑下する前に何かできたこと/できることを探しなさいという言葉を何度も掛けられたことが印象に残りました。というのも何かの目標を達成することが難しそうな時に自分自身を卑下することは、自分自身に対して与えることができる最も簡単な罰であり、解決のための思考回路を使わなくても済む楽な選択なのだそうです。何か上手くいかないときに、自分を責めるよりもまず先に、できる範囲の解決案を探していく。事あるごとに「私なんて...」という想いが湧いてくる私にとって目から鱗が出るような思考の転換方法でした。
そんな風に前向きに人生を選択していく姿勢は、就職活動に限らず人生の様々な場面で生きてくるのではないかと思います。

挑戦を続けることで、自己実現を達成できる」という言葉を思い出しました。自分の一生は一度きり、しかもどのような自分でいるかの選択も自分に責任があるとするのであれば、自分に対してもう少し素直でありたいなと思います。

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北さんからの就活エール
「canはwillとmustともに考える」

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今週も日記、ありがとう。留学の事後研修会なんていう素敵な機会があるんですね。体験や経験は案外、その後の自分の中でどう振り返り、どう意味づけるかによって、その価値が大きく変わってくるように思います。自分と向き合い、自分を開示する時間は決して楽ではないと思うけれど、真正面から向き合ってみてください。

でもって、できる/できないの話。社会人になると、様々な場面でつきつけられます。そのとき、そのできる/できない(can/can not)ことは、自分のしたいこと(will)なのか、自分がしなければならないこと(must)なのかもセットで考えるといいと思いますよ。いま、できないけれど、どうしてもしたいことやしなければならないことなら努力を続けたほうがいいし、別にそうでもなければ無理に頑張りすぎる必要もないはず。そうやって自分自身の判断軸やフィールドを見つけていくことも、社会人になるということな気がします。

ではでは、三寒四温の毎日で体調管理も大変だと思いますが、あと3ヶ月もしたら、就活は終わってるかもしれないので、悔いのないよう頑張ってくださいな。
編集:家洞 李沙(Fanclub)

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