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AI人材とは?

第四次産業革命、なんだかガラガラポンな感じですが、僕たちが暮らす実社会そのもの、あらゆる活動がデータ化されて(IoT)、モノづくりや経済など、社会活動の中心が現実空間から仮想空間にシフトする(CPS)。仮想空間上の莫大な量のデータ(ビッグデータ)と人間を超越した予測・認識・制御技術(AI)を使って、あらゆる社会課題を解決し現実世界をアップデート、人間中心のスマートな社会(Society5.0)がもたらされるのだ!
インターネット産業においてGAFAが繰り出した必殺のUXが僕たちの生活スタイルを一変させたことは間違いなく、その延長線上で、より社会への影響範囲が広がり、UXも高度化していくようなイメージなのかもしれない。

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引用:内閣府HP

ここまでで、バズワードてんこ盛りなわけですがw、そんな社会をもたらすための目下最重要課題が「人材」なのだ。実際問題、誰が社会活動をデータ化し、ストレージし、解析し、AIとして具現化し、社会へ還元を担うのだろうか?現実には、センサやアクチュエータ・AI用途半導体などのハードウェア技術、データをやりとりする通信技術、データ構造やAIアルゴリズム・可視化や優れたUXを提供するソフトウェア技術、など様々な技術が高度に要求される。それらの原理自体を開発する研究者が必要だし、革新的技術のハードルを下げ、コモディティ化する普及者も必要となる。開発された技術を使いこなし社会実装するエンジニアが必要であり、実装されたAIの挙動のチェック、パラメータの再学習管理、セキュリティレベルを維持する運用者も必要だろう。そして何より、技術を用いて既存社会のどのプロセスを改善するのかを具体的にデザインする還元者が必要である。せっかく技術があっても実現する世界がイケてなければ意味ないですよね?さらにいえば、産業競争力や次のビジネスモデルの覇権争いなんかも絡んでいるので、技術に立脚したビジネス戦略を描ける経営者が必要ときてる。

概念のスケールの大きさから、少なくとも、こういった人達が、いろいろなレベルで「わんさか」いなければ、Society5.0なんて実現するはずもないのは間違いない。実際、今現在、何人存在していて、何人不足しているのか?様々な統計が出ているが、正直、信頼たる推定は不可能ではないか。でも、まわりにはいない、いたとしても少ない、「わんさか」という感覚には程遠いというのは、共通認識なのは間違いないだろう。

というわけで、最重要課題である人材問題を解決するために「育成」という話になるわけです。「育成」には「えいやっ」と人数規模や方法の指針が必要であり、国は識者との検討を重ねた結果、以下を提案している。

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引用:内閣府「人間中心のAI社会原則」及び「AI戦略2019(有識者提案)」について(2019.4.17)

なんか「わんさか」な雰囲気だけは、間違いなく出ているw。
ちなみに、SIGNATEは、右上にある「PBL中心のAI実践スクール制度」に(多分)関連して、経済産業省の「AI Questプロジェクトを推進している(PBL教育システムと教材を提供)。

AI Questでは、社会人だけではなく学生も含めた約200名を対象に効果的なAI人材育成手法の検証を進めている。詳細についてはプロジェクト終了後にレポートしたい。手応えもあり、課題もみえてきた。

また、SIGNATEとしては、真ん中あたりにある「地域課題を解決できるAI人材育成」や「大学・高専」との連携活動も2020年度に本格的に取り組む予定であり、成果や課題も発信していく。その文脈では、すでに広島県と連携した「ひろしまQuest」を昨年からスタートさせている。

ちなみに、ひろしまQuestは、自治体との仕事とは思えない早さで(失礼)実現に至った。湯崎知事はじめ県担当者のDX/AIにかける本気度を垣間見た。さらに、参加者のやる気も半端なく、大晦日も正月もslackが鳴り響く次第である。AIに県民性はあるのだろうかw?どこかで分析してみたい。今後の展開が楽しみすぎてしょうがない。

「AI人材」といっても役割も扱う技術もレベルもまちまちである。育成方法も様々なアプローチがあり得ると思う。育成方法についても今後ふれてみたい。

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