第54回文藝賞2次予選通過作『生活の柄』について
こんにちは。
こんにちはでお馴染みの斉藤紳士です。
もうあれですね。
夏ですね。
海にでも行っちゃいたいよね。
さて、今日も色々書こうと思ったのですが、いかんせん何も出来事がない!
というわけで、過去に僕が文学賞に応募した作品を振り返ることにしましょう。
2017年、はじめて書いた小説『デーゲーム』が群像新人文学賞の最終候補まで残り、勝手に才能あると勘違いした私は、すぐに次の作品にとりかかりました。
タイトルは『生活の柄』。
内容はゴミ屋敷に住む男の悲哀を描きました。
これは、ある後輩の話を聞いて、それを参考にしたんです。
というのもその後輩は、着てるものや身に付けているものはオシャレなくせに、部屋はゴミだらけらしく、一歩家から出た自分の見映えが良ければそれでいい、という人間だったのです。
変なやつですよね?
外にいる時はシャツのしわひとつでも気になるのに、家の床が見えないほどゴミだらけでもまったく気にならないのだそうです。
これはきっと何かの精神作用だと思い、調べました。
自分のことをないがしろにすることにより、他人を肯定することができるというねじれた精神性を持つ人が少なからずいる、ということが分かり、そこに恋愛や自己愛などを絡めた作品を書きました。
題材はよかった、と今でも思います。
描き方が違ったかな、と。
まあ、この作品もいずれ違った形で発表できれば、と思っています。
タイトルの『生活の柄』は高田渡さんの名曲から拝借しました。
良い曲なので是非聴いてみてください。
ちなみにこの作品は文藝賞の2次予選で落選しました。
この年に書いたのは『デーゲーム』と『生活の柄』だけです。
今でも遅筆ですが、このときは書けてなかったですね。
今は時間があるので、なんとかたくさん書かないとですね。
では、また。
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