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Le cognassier de Chine

そのままでは食べられないフルーツ 花梨。
酸っぱかったり硬かったり少し渋かったり。

ぐぐってフランス語でようやく正しいと思われるフランス語が出てきた。
Coing はそっくりさんのマルメロのこと。

マルメロは丸くて毛に覆われている様子。花梨はつるっとしていて楕円気味。この子は丸めだけどマルメロではなくて花梨。

長野県などに多くあるようですが、調べると木材としての利用から始まったような印象。東南アジアが原産かな日本へは中国から入った植物とのこと。

前の住居の近所でも木に実っている見かけたことがあった。葉は落とされて黄色いパパイヤのような形の果実が冬の青い空に映えていたのを記憶している。

花はバラ科の梅桃桜系。歌では白い薔薇になれるのかしらだけど、ピンク色の可憐な花ですね。これまた実物にまだお目にかかれていないけど。

歌にも…昭和の歌で「花梨」という谷村さん作芳恵さん歌唱の歌があった。春なのにもいいけれど、この歌もとても彼女に合っていて名曲だ。

カリン カリン オモイデノ カリン カリンノハナ
手紙とか遠恋から失恋に流れるなど、小説のような世界観がほっとします。

割った画を通り越して早速調理

割った画を忘れてしまいましたが、細長いりんごのようで種が中央にたくさん集まってメロンのようについています。

加工用と知っていたので、硬い果実を3分ほどレンチンして刃物が入りやすくし、皮は剥いて薄切りにして種ごと30分くらい水煮しました。

種ごと入れるのはおそらくペクチンの関係だと想像。粘り気がでるという認識ですが。水煮が終わってざるで漉してキッチンペーパーで漉した液体を使用。

種だけ除いた果肉は砂糖漬けにしてみた。漉した液体を、花梨1個なら砂糖100gレモン汁大さじ1/2で更に30分程度煮詰めていく。

ネットの先生は濾過液30分とあったけど、従ったら少し飴状に硬くなった。分量の影響?それはそれで味はよかったので。

右は果肉砂糖漬け 左の宝石のような赤い花梨ジャム

アクを取りながら濾過液を煮詰めたらほぅら、透明な茜色になったでしょきれいねぇ。

花梨エキスは喉によろしいとの、生果実に出会う前からの認識。のど飴が有名ですね。冬に結実する花梨は季節に見合ったフルーツですね。生では食えんけど。

砂糖やはちみつつけてもどちらも強い酸味は健在。甘酸っぱい香りのよい薬効フルーツとして味わえるのでしょう。

信濃の山の端に暮れる茜色の短日を想像して、喉をいたわりながら楽しむ花梨の果汁。

ビタミンCなど栄養補給できたかな。感染症の季節に気を付けながら、温かい冬にしましょうね。ありがとうございます。

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