上原美術館、棚から下田。
駅名バス停名しりとりが本来の目的。伊豆急行線・稲梓駅で下車。
稲梓駅は何かのロケ地になったらしいけど、実にのどかな駅だった。
周りに他に何かないかなと、Googleマップなどで周辺情報を調べていたら、ちょっと距離あるけれど 上原美術館 という場所を見つけた。
最近芸術に触れていないし少し心身くたびれ気味だったから、癒されてみようと行ってみた。
Google様経路案内では、稲梓駅から徒歩だと48分。ハイキングではないしこれでは体がくたびれてしまう。バスを使って行けるみたい。
稲梓駅 →(徒歩)→ 落合バス停 →(東海バス)→ 相玉バス停 →(徒歩15分)→上原美術館
落合バス停を見つけて時刻を調べていたらバスが来た。これは行きなさいという神様の御告げと思い、乗り込んでしまった。
230円で相玉というバス停で下車。参道とは書いていなかったけれど、デイリーヤマザキの手前道路に入って、周辺のお家がみんなきれいに花を植えていてくれて、花道のようにフォトさせてもらいながらほぼ15分で歩いて到達した。
途中、田んぼは苗を植えたばかりの景色、背景の山なみ、赤と黒紫の桑の実など、どこか懐かしい季節の風景に出会いながら、日枝神社まで歩いた。そこから横に入れば上原美術館。途中の風景も絵画のように思えた。
午前であればどんな神社でも頭を下げに行くマイルール。日枝神社にもご挨拶、境内で深呼吸してファイト出発。達磨大師さんはお目にかかれなかったけど、いよいよ美術館に入った。
上原さんの美術館ということに、到着してから案内とワシの像を拝見して気づいた。地名は宇土金うどがね。ぅ~天野君!地名じゃなかった。地名に縁起の良さをなぜか感じる。
入館料1000円。受付で近代館と仏像館の説明を受けた。この時はベテラン親子と自分だけの客。静かに鑑賞、ほぼ独り占め、幸運。
近代館から。入ってすぐにセザンヌの絵。やるせないジェラシー、ああ忘れさせて♪ 知っていた歌のタイトル。それはいいとして、こういう絵なんだと感動。
ピカソなど一部撮影NG絵画もあったけど、他はSNS発信もOK、フラッシュ使用しなければ撮影OKとのことで、気に入った絵画を撮らせていただいた。
3つの部屋を2周してゆっくり絵画鑑賞。きっかけは思い付きだけど、この時間がとても貴重に感じていた。解説は比較要素として補助的に、自己が感じるままを絵画にぶつけて眺めていた。
混雑していなかったから余計にそれができたのかもしれない。小中学校の授業、五教科は全てをそれなりにこなしたけれど、その他の四教科、ダメな順から当時から、体育、技術、美術、音楽。動きにも個人の感想が強くて好きじゃなかった体育、雑で現在より必要に迫られなかった技術(家庭科は調理実習は好きだった)、習い事の影響で音楽は一番成績良かったけど、美術はそれなりに好きだった。
歴史の授業、日本史も世界史もわりとどうでもよかったけど、美術は日本画、西洋画、どちらも隔てなく好きだった。描いたり彫刻したり立体づくりも、上手ではなかったけど嫌いではなかった。
数は多くないけど、多くないから、一枚一枚をじっくり見られたかもしれない。好きを自分で選べて、好きとじっくり向き合える。絵画鑑賞は詳しくないけど好きな趣味で持っておきたい。次いつ行けるかわからないけど、飽きるものではない。
美術鑑賞素人だから美術館比較はできないけれど、都会の美術館とは違った空気が澄み渡った中での鑑賞は魅力的だと思う。
遠いなとはじめは思っていた場所だったけど、訪れてよかったと思うし、御社ドリンク剤を飲ませていただいたかのごとく元気をもらえたかもしれない。個人的に栄養ドリンク自体は苦手で飲めませんから、視覚から栄養補給させていただきました。ありがとうございます。
近代館から仏像館へ。
中が見えない自動扉を入っていきなり金剛力士像のあうんに迎えられた仏像館。彫り物にぐるりと囲まれました。
仏像ギャラリー。わからなかった仏さまもいらしたので、館内のパンフレットを持ち帰った。みなさまそれぞれ多様なポーズやお姿でいらっしゃいました。
創設者は下田の地を気に入られ、肉体だけでなく精神の健康推進にも発信されたのでしょう。あやかれました。
伊豆急行1日フリーパスで遊んでいましたけれど、美術館を出たら相玉バス停から伊豆急下田駅まで、パスをお休み。東海バスで出てしまいました。
パスは後半と帰路で再開しましょうね。
バスで570円、下田駅まで。SuicaなどICカード使えます。
何度か訪れたことがある下田。隠れトロピカル雰囲気のスポット。
電柱を見てひとつ知らなかった疑問。「下田市五丁目」、いきなり「五丁目」ってどういうこと?
今回はヤフー様からのお力添え。静岡県に工場など「三島市xxx番地」というパターンもあるみたいですよ。
地魚堪能セット 2200円。上段左から右へ、赤海老、キハダ鮪、鯵、鰯炙り、中央段左から、ホウサン、金目鯛、金目鯛炙り棒寿司、下段左から、目鯛、平鱸、メジナ、鰹。
ホウサンは歯鰹、メジナ=目仁奈、魚の勉強。
道の駅、隣に市場があって時間的に寄れなかったけど、青果野菜直売所はあったのかな。みやげもの、バラエティ性がもう少し欲しかった。
青空だったらロープウェイに乗りたかった。びわ、NSO(ニューサマーオレンジ)が驚きのリーズナブルでおみやげに。
リゾート21という黒船号(画像)ときんめ号(赤い車両)の展望列車があって、JRの踊り子と違って、各駅停車、特急料金不要でオーシャンビューを楽しめる伊豆急おすすめ車両に乗れました。
オーシャンビュー席をおじさんの団体はキャバクラ仕様って言ってました。
はじめうるさかった彼らも、お互い話ネタが尽きて、スマホに頼りだしておとなしくなってよかったです。
普段そんなにせかせかしているわけではないが、ある時何かで立ち止まらなければならないとき、静かな美術館をよりどころにすることを思い出させてくれたようですね。
伊豆急のリゾート車両じゃないベーシックな東急車両の広告にも上原美術館のことがありました。秋ぐらいまで展示があるようです。
自宅にも数枚、身内作品だったり作者不明の桃の絵があった。
絵をじっくり見てみるのも、たまには必要かもしれません、と唱えるように自問しました。
大昔、南の海からくっついてできた説の伊豆半島にも感謝、そして皆様にも。ありがとうございます。