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猫砂と掃除機

私感ですが「猫を飼っていて困るTOP10」の一つは、部屋のあちこちに散らばる猫砂ではないでしょうか。掃除をしてもいつの間にかにキッチンやリビングで存在を主張しています。猫砂やちょっとした埃などを掃除するときには、サッと使えて便利なスティックタイプの掃除機(以下、掃除機)を使っています。ただ、既に10年以上が経っているので、年末に家電量販店へ見に行きました。
今回は、そんなお話です。


売り場に猫砂をばら撒く

いつものようにリビングに散在する猫砂を掃除をしていると、猫トイレの周りに大量にばら撒かれていました。多分、猫がトイレから出たときに盛大にばら撒いたのでしょう。

猫砂ばら撒き事件の真犯猫(動画からキャプチャー)

掃除機で吸い込もうにも吸い込みが悪く、挙げ句の果てにピンピン跳ね飛ばすので、ヘッドを持ち上げて猫砂の上に置いて吸い込ませていましたが、最近は残ることも多くなりました。「そりゃ、10年以上経つとな〜」思い、ネットでどんな掃除機を売っているのか調べてみますが、種類が多すぎてよくわかりません。実機を見た方が早いと家電量販店に行きました。
掃除機売り場には様々なスティックタイプの掃除機が展示されており、次々と試していると、店員さんが「どのようなものをお探しですか?」と近づいて来ました。「猫砂を掃除できるものを探しています」と言うと、店員さんは「猫砂ですか…」と言いながら、何処かから猫砂を両手に掴んできて床にばら撒き「さ、これで試してください」と、笑顔のまま立ち去って行きました。
「え? 何かアドバイスは?」と思いましたが、もっけの幸いと試していると、猫砂を跳ね飛ばすもの、ちゃんと吸い込むもの、そもそも吸い込みが悪いものがあることに気がつきました。

ヘッドカバーの開口部の広さ

さては…と思い掃除機をひっくり返してヘッド部分を見てみると、カバーの開口部が狭いものと広いものがあります。当たり前ですが、開口部が狭いと猫砂が引っかかり吸い込めません。これに気がつき、今度は、片っ端から掃除機をひっくり返して確認しました。
また、店員さんが近づいて来たので聞いてみたところ、傾向として「国内メーカーの掃除機はカバーの開口部が狭いヘッドが多く、海外メーカーのものは広いものが多い」とのこと。追加で猫砂をばら撒いてもらって、海外メーカーの掃除機を中心に試したところ、以下の3つを候補に決めました。

ケルヒャー「スティッククリーナー VCS 3」

ダイソン「Dyson Micro Origin(SV33 FF OR)」

エレクトロラックス「UltimateHome 700 シェルホワイト(EFP71524)」

充電式スタンドは便利

さらに使用感を試してみると、以下のように感じました。

  • ケルヒャー:ワンタッチ式のダストボックスなのでゴミ捨てが楽そうだけど、充電がケーブルを差し込むタイプなので面倒そう。

  • ダイソン:有名なので安心感がありますが、掃除の間、トリガー(電源)を押し続けるのは疲れそう。

  • エレクトロラックス:スタンドに置けば充電できるのは便利だけど、少し高めだしフィルター等のお手入れが面倒そう

結局、その日は買わずに帰りましたが、いろいろ考えた挙句、年末ギリギリに楽天でエレクトロラックス「UltimateHome 700 シェルホワイト(EFP71524)」をポチってしまいました。やっぱり、充電式スタンドは便利なんですよ。

届いてからすぐ試してみると、流石に部屋の角にある猫砂は吸い込めなのですが、床の上は飛び散ることもなくちゃんと吸い込みます。部屋の角もすき間ノズルに変えれば問題ありません。埃や小さなゴミは部屋の角でも綺麗になりました。デザインも気に入っていたので、ポチった甲斐があったというものです。

新旧掃除機のヘッド部分を比較(以下写真)してみると、同じメーカーでも右の新しい方の開口部がかなり広いのがわかります。

新旧掃除機のヘッド比較
ergorapido ZB3004 アイスホワイト(左)とUltimateHome 700 シェルホワイト(右)のヘッド

後で、エレクトロラックスのホームページで調べたところ、右のUltimateHome 700の方が上位機種でした。また「猫砂」「掃除機」でググってみると、吸引力やヘッドブラシの種類について書いているサイトは多かったのですが、カバーの開口部について書いているサイトを見つけられませんでした。
もしかしたら私が知らないだけで、ヘッドブラシの種類でカバーの開口部が決まっているのかもしれません。

世界初の掃除機を販売していたエレクトロラックス

ところで、気になったのでエレクトロラックス(Electrolux)社を調べると、1912年に世界で初めて家庭用の真空式電気掃除機を売り出したスウェーデンの会社でした。他にも、ノンフロン冷凍冷蔵庫(1993年)や、なんと家庭用ロボット掃除機(2001年)も世界初。てっきり、ロボット掃除機の世界初は「ルンバ」で有名なiRobot社だと思っていました。

日本では、1975年にエレクトロラックス・ジャパン株式会社という日本法人を設立していましたが、2019年に業務用と家庭用の事業を分割したことに伴い「エレクトロラックス・プロフェッショナル・ジャパン株式会社」と社名を変更し、業務用の電気製品事業を継続しています。そして、元と同じ社名ですが新たに「エレクトロラックス・ジャパン株式会社」を設立し、家庭用の電気製品事業を承継させていました。また、1999年〜2006年まで東芝と提携し「Electrolux by TOSHIBA」というブランドを展開していたようです。

ちなみに「UltimateHome 700シェルホワイト(EFP71524)」は、世界三大デザイン賞の「iF Design Award 2023」と「Red Dot Design Award 2023」のプロダクトデザイン部門でダブル受賞していました。

画像引用:エレクトロラックスホームページより

さらに、型番が違いますが同機種のウォルナットブラウン(EFP71525)は、『家電批評 2023年12月号』の「コードレス掃除機部門 家電批評オブ・ザ・イヤー2023」を受賞していました。道理でデザインが良いわけです。

画像引用:エレクトロラックスホームページより

なお、UltimateHome 700には、2022年8月にMakuakeで先行発売された自立式コードレス掃除機(EFS71435)という機種もありました。今回の記事で取り上げたものとは違いますので、ご注意ください。

参考サイト

“Swedish thinking. Better living.”

Electroluxのホームページ『エレクトロラックスのご紹介』の「Electrolux Groupについて」より


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