見出し画像

種を継ぐ

先日、畑に向かう途中の道に黄色い物が落ちていて、よく見ると種採り用に残していたナスでした。

おそらく猿の仕業だと思います。畑には猪もくるし、猿もきます。

猛暑で山にも食べ物が無いのかもしれません。一度、美味しい物がある事を覚えると、何度も彼らはやってきます。

今回の茄子は種採り用だったので、食べかけでも種が残っていたので目的は果たせそうです。

しかし、全部持って行かれていたら、種採りができないので、来年に継ぐ事はできなくなってしまいます。

農の魅力は、種から芽を出した時や、収穫した時など沢山ありますが、私が一番の魅力に感じたのは種を採った時でした。
種採りを始めてから、植物たちの命を繋ぐ営みの一部を見せてもらっていると気づきました。

初めて種採りをしたのはキュウリですが、種採りをするには、普段収穫するよりも、さらに実が成長しないといけません。種が採れるくらいまで成長したキュウリは、普段見るキュウリとは全く違って、次の世代へ命を繋ごうと巨大に黄色く変化します。

植物の命の巡りの中で、人間が少し作物として頂いていると思うと、野菜の見方も変わってきます。


猿にかじられた茄子



茄子の種



農が身近に無かった時には命の巡りを実感もって体験する機会がほとんどありませんでした。

この植物たちの命の巡りは確実に自分の人生に大きく影響を与えています。

「自分自身もいつか次の世代に何かを託して死んでいくんだなぁ。」

そう思うと、今やるべき事や、託したい思いなども湧いてきます。



今はキュウリ、トマト、緑ナス、大根、オクラの種を繋いでいます。

やっと涼しくなってきて、伸び放題の雑草の草刈りもできそうです。

大豆栽培の事も書こうと思ったのに長くなってしまいました。また今度の機会に書きます。

いいなと思ったら応援しよう!