子供セッション1

「音楽的に自然」の本当の意味とは!?

先日長いお休みの中日に、
一つ僕の夢が叶う
兆しが見えました!

その夢とは
【3世代セッションが
 普通になる文化!】

つまり、子供向けの
ジャムセッション教室の
テスト版を開催してきたのです!


とはいえ、
僕が主催ではなく、
僕の音楽仲間の
 宮森美於さん
に主催していただき、
そのお力を借りて
夢の一つが叶う実感を得れた!

というのが真相です。

普段子供ピアノレッスン
をやっているだけあって、
お子さんにアドリブを伝えるのは
僕よりはるかに上手で
さすがのお姉さんっぷりでした!


そんな子供向け
アドリブピアノ教室の
サポートをさせていただく中で、
大きな気づきを得てしまいました!

答えから言ってしまうと、

【子供に比べると、
 大人は全然自然じゃない!】

という驚愕の事実です。

というより、

【大人は自然の定義がズレている】

という方が適切かもしれません。


「音楽的に自然に演奏しよう!」
と言われた時に、
まずほとんどの大人は
この「自然の定義」が
ズレている可能性があります。

もう少し具体的に言うと、

【自然にしようとする
 自分と対立する!】


という二項対立で
自然を解釈している大人が
ほとんどなのでは!?
という事なのです。


西洋的な感覚とも
言えるかもしれません。

「living(playing) with nature」
(自然と共に生きる)

これに対して
どちらかというと東洋的な
「living(playing) as nature」
(自然として生きる)

どちらが自然な感じがしますか!?


個人的な意見ですが、
前者は自然と人間の二項対立、
後者は自然と溶け合うハーモニー
のような印象の差を受けます。

さらに言うと、
一般的な大人の演奏には
前者の感覚を、
一般的な子供の演奏には
後者の感覚を覚えて
仕方がないのです!


「living(playing) with nature」
(自然と共に生きる)
は一見いい感じに聞こえます。

が、この裏には
「人間が自然をコントロールする」
という傲慢さがチラチラと
僕には見えるのです。


特に大人が
「自然に演奏しよう!」
と言う時、その結果を
「よくしなければならない!」
という操作欲求を感じるのです。


本来、自然であるならば、
その結果はコントロールできません。

もちろん、
いいサウンドになる
確率を上げるための
影響は与えられます。

が、最終的にそのサウンドが
いい感じになるかどうかは
やってみないとわからない。

人間には根本的に
コントロール不可なのです!


【人事を尽くして天命を待つ!】

このどちらかというと
東洋的な発想が僕には
本来の「自然の定義」に
感じられてなりません。


特に子供のアドリブを
目の当たりにした時、
本当にこの感覚を強く感じます!

子供は結果にとらわれず、
今できる事、楽しいと思う事に
集中して素直に楽器で
表現していきます!


その音が結果として
よくなるかどうかは置いておいて、
今自分がやりたい!
やった方が楽しそう!!
という事に集中した時。

不思議なことに
結果もよくなる事が多いと、
僕の音楽経験からは感じます。

これを自然にやってしまう
子供を見ると、
大人は操作主義が強すぎて
完敗と言わざるを得ません…。


「アドリブセッション
 は楽しそうだけど、
 初心者だし、
 迷惑かけそうだから
 今回はやめておきます。」
(と、楽器経験者で
 あればあるほど言う。笑)

こうやって言葉にして
客観的に見るとめっちゃ
矛盾してますよね!?

でも、これが
操作主義に犯された
ダサい大人が
人生のあらゆる場面で吐く言葉。


こう考えてくると、
名実ともにおっさん
になった僕は、より
「自然と一体になる演奏」
を心がけないと、
すぐに操作主義に陥り、
よかったはずの音が、
途端に不自由を感じる音に
変わってしまう危険性を
意識しないといけない!

と子供たちとセッションして
より強く思いました。


「素直な子供の
 アドリブ演奏を引き出す!」

これが文化になれば、
おのずと大人の音楽観も変わる!

そういう意味では、
子供アドリブ教室は本質的に
ジャムセッションを日本の文化にし、
【3世代セッション】が
普通になる時代に突入するための
本質的な道なのかも!?
なんて思ったここ最近。


特に今現役で
ピアノを子供に教えられている先生方!

もしよかったら
僕らのアドリブのノウハウは
ガンガン盗んで構わないので、
ユニークで自然な子供を生み出す
レッスンを展開しちゃってください!

協力できたらとても嬉しいです。


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斉藤彰広
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