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#28【インターン生が斬る】社内の自己開示どこまで?

こんにちは!斉藤光学製作所でインターンをして感じたことを、徒然なるままに記す【インターン生が会社を斬る】第28弾です!

会社の社内風土はとても興味深いです。文化が様々なところに波及して影響を及ぼします。その影響の中でも最近気になっているのが、従業員の自己開示です。これは会社を大きな目で捉えた時に、個人の自己開示と社内風土は影響を与え合っていると感じます(自己開示ができていない原因の一つに社内風土は絶対含まれるし、逆も然り)。社内の自己開示に関しては、常に論争がなされていて、自己開示が必要派vs.必要ではない派という感じでしょうか。今回はその2つの意見を紹介し、そこを比較して私自身がどう思うかを書いていきたいと思います。

1. そもそも自己開示とは?

そもそも自己開示って何をすることなのでしょうか?基本的に、

自己開示とは「自分の思いや考えを相手に伝えること」

です。ただここで注意しなくてはならないのが、自己開示とはプライベートをただ晒すことではない、ということです。よく自己開示に関するサイトやブログを読むと、自己開示とはプライベートを相手に伝えること、と書かれているのですが、ブライベートを通して本当は何を伝えているのかを考える必要があります。それは自分の視点だったり考え方だったりを伝える手段・きっかけとしてプライベートがあるのであり、ただプライベートの話をしたからといって自己開示が完了するものではありません。少なくとも私はそう思います。

2. 社内の自己開示は「しなくていい」派

社内の自己開示は必要最低限でいい、それで仕事は十分こなせる。このように考える人は、製造業に特に多い印象があります(あとは実力主義のベンチャー企業とか?)。自己開示しなくても仕事の話ができる、ある程度のコミュニケーション能力があれば仕事はこなせるという考え。

また、必要以上に自己開示をすれば、相手の迷惑になると考える傾向がある気がします。相手のことを考えすぎて、自己開示が必要と感じていてもできない派は、そう少なくないでしょう(斉藤光学製作所には結構いる気がする...)。

3. 社内の自己開示は「したほうがいい」派

自己開示は、信頼に直結します。初対面含め人と話す時、人はある程度の緊張と警戒心を抱きます。それをぶち壊すのが自己開示と言えるでしょう。自分がどんな人間かを自ら相手に伝えることで、相手に自分のことを分かってもらう、そして緊張や警戒心をまずなくす。お互いが自己開示できれば、信頼に繋がってくる(詳しくは「返報性」と調べてみてください)。

相手との信頼が自己開示によって構築できれば、仕事がスムーズに進むことでしょう。こちらはこの後の文章を参考にしてください。

4. 結局自己開示は必要なの?

私は、社内でもどこでも、自己開示は「したほうがいい」と思います。自己開示の効果ももちろんそうですが、主な理由は、相手を知っている、自分を知ってもらっている方が、断然仕事が楽に進むからです。自己開示をしている相手と仕事をしていれば、自分の仕事においての当たり前を省くことができます。なので、とても楽に仕事が進むし、相手も自分も心理的負担が少なく済みます。また、信頼関係は自己開示なしでは成り立たないものです。

逆に、信頼がない、つまり相手を知らないまま、自分を知られていないままだと、もっと時間や労力がかかると感じます。相手がどうやって仕事をしたいのか分からないから、話を聞く。もしくは話を聞かずに、まあいっかって自分流に仕事を進めていって、ある時相手との差に気づく。仕事の質は下がるし、関わる人の精神的ストレスにもなりますよね。特にこれが上司だと厄介です。上司が部下に自己開示をしないまま、仕事を投げても、部下は上司の特徴を捉えるまでに時間がかかるし、捉えたとしてもなんでそう考えるか理解するまでにまた時間がかかるので、仕事はスムーズに行かない。また、精神的にストレスになるし...。悪循環が生まれます。

では、社内の自己開示を積極的に進めていきましょうという話になるのですが、ここには気をつけなければいけない点があると考えています。自己開示にはそれぞれ(個人個人、会社全体)フェーズがあるということです。会社は、そのフェーズに合わせた自己開示の機会の提供が必要だと思っています。そのフェーズの見極めを間違えて、急激な変化を求めれば、もっと自己開示をしなくなって殻に閉じこもってしまうことでしょう。例えば、そもそも自己理解ができていない人に対して、急に自己表現しましょうと働きかけても、表現する自己が自分で分かっていないから効果がないのです。ここは、会社の現状を正しく分析する力が問われるところでしょう。

というわけで今回は、社内の自己開示って本当に必要なのか考えてみました。正直自己開示しなくても、両者仕事のレベルにコンセンサスが取れているのなら、自己開示は必要ないという意見も否定はできないと思います。ただ、メンバーで同じミッションに取り組んで最大限力を発揮すると考えると、やはり自己開示は必要不可欠なのではないかと思うわけです。では何から手をつけるか。闇雲に取り組めばいいものじゃない。むしろ会社の現状を正しく判断できないなら、急いで取り組むよりも現状分析にしっかり時間をかけた方がいいと思いますよ。
(文責:荒武)

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