Saito Lab. :齋藤長行研究室

仙台大学体育学部スポーツ情報マスメディア学科 教授、お茶の水女子大学 客員教授:デジタル環境が人々の生活に与える影響、つながり、社会、政策について研究中(https://researchmap.jp/read0144607)問:saito.nagayuki.lab(あ)gメール

Saito Lab. :齋藤長行研究室

仙台大学体育学部スポーツ情報マスメディア学科 教授、お茶の水女子大学 客員教授:デジタル環境が人々の生活に与える影響、つながり、社会、政策について研究中(https://researchmap.jp/read0144607)問:saito.nagayuki.lab(あ)gメール

最近の記事

「学生と教員を対象とした生成AIの教育利用状況と意識に関する全国調査」を公開しました。  生成AIを利用する高校生の60.1%、大学・大学院生の65.9%が課題やレポートを作成する際に生成AIを使用したことがあると回答。 https://www.sendaidaigaku.jp/dnt2/_sendaidaigaku/access/nic_img/1/files/20240716.pdf?fbclid=IwY2xjawEWnmxleHRuA2FlbQIxMAABHTEV_6O6bNXf7vGrK6xDn_HpGiu_Fpdw6Kq-_eAPZIX94PSf0M95yPjvpA_aem_FQF1hvVX6Z5InS30db35FA

    • ダークパターンに翻弄されてしまう私たち

      オンラインショッピングにおける意図しない商品購入 皆さんは、オンラインで商品やサービスを購入しようとした際に、タイムセールのカウントダウンタイマーが表示され、購入を急かされた経験はありませんでしょうか?  それとも、「1か月のお試しセット」を申し込もうとした際に、そのサイトの下の方をよく見るととても小さい文字で注意書きが書いてあり、お試しセットを申し込むことにより定期購入を契約させられてしまうことに気づいた方もいるでしょう。もしかして、すでにそのような購入をしてしまった方もい

      • 「子どもの最善の利益」とデジタル・リスク

        子どものデジタルリスクとは? 子どもたちのインターネット利用の光と影  インターネットにつながるデジタル機器は、子どもたちに「光」と「影」の影響をもたらしています。  「光」の側面は、YouTubeなどの動画を観たり、ゲームなどがあげられるでしょう。  「影」の側面も指摘されています。スマートフォンなどの使い過ぎが、やがてネット依存症を引き起こしてしまうのではないかという心配をされている方も多くいらっしゃることでしょう。 ネット依存症の科学的根拠と座位行動  しかし、

        • 子どもの未来のためのAI倫理を考える②

          AIガイドラインに求められる子どもへの配慮AIの開発・運用ガイドラインに関する動向  近年、AIの開発・運用に関するガイドラインの動向が注目を集めています。さまざまな組織や政府・国際機関が、倫理的なAI設計原則や社会的な利益を重視した研究に取り組んでいます。  例えば、IEE(IEEE)は2016年にGlobal Initiative on Ethics of Autonomous and Intelligent Systemsを立ち上げ、倫理に基づいたAI設計原則を公開

          子どもの未来のためのAI倫理を考える①

          AIの「光と影」と子ども 人工知能(AI)は、私たちの経済社会に大きな変革をもたらしており、その影響は子どもたちにも及んでいます。子どもたちは既にスマート玩具、ビデオゲーム、チャットボットなどに搭載されたAI技術を介してさまざまな場面でコミュニケーションを行っています。  しかし、同時にAIは子どもたちのプライバシーや安全・安心に与えるリスクも内包しています。たとえば、AIが使用するアルゴリズムのバイアスにより、特定の子どもにだけ有利または不利な情報が提供される可能性がありま

          子どもの未来のためのAI倫理を考える①

          子どもの最善の利益の観点から彼らのデジタル環境を考える

          日本と欧米社会における子どものデジタル環境に対する考え方の違いとは 子どもとデジタル環境への取組:国際機関と日本 インターネットの利用が子どもたちに広がり始めたのは、1990年代後半から2000年初頭の頃でした。インターネットは、子どもたちに「光」と「影」の影響をもたらしました。その当時、違法・有害情報、交流サイトにおけるミスコミュニケーション、ネットいじめ、性犯罪者との遭遇など、インターネットの影の部分に対する対策が、日本のみならず国際社会共通の政策課題でありました。  

          子どもの最善の利益の観点から彼らのデジタル環境を考える

          大手のソーシャルメディアのアーキテクチャに「ナッジ」のアプローチが取り入れられ始めている。プラットフォームがアクションを起こしたということは、一歩前進かと思う。#ナッジ #Nudge #デジタル環境の子ども #Children https://www.pcmag.com/news/facebook-to-nudge-teens-away-from-harmful-online-content

          大手のソーシャルメディアのアーキテクチャに「ナッジ」のアプローチが取り入れられ始めている。プラットフォームがアクションを起こしたということは、一歩前進かと思う。#ナッジ #Nudge #デジタル環境の子ども #Children https://www.pcmag.com/news/facebook-to-nudge-teens-away-from-harmful-online-content

          8月5日のG20デジタル大臣会合会合の「G20デジタル大臣宣言」では、「デジタル環境の中の子どもに関するOECD勧告」踏まえた「G20ハイレベル原則」が策定されました。 OECD勧告の策定には、私も微力ながら貢献させて頂きました。 https://assets.innovazione.gov.it/1628084642-declaration-of-g20-digital-ministers-2021final.pdf

          8月5日のG20デジタル大臣会合会合の「G20デジタル大臣宣言」では、「デジタル環境の中の子どもに関するOECD勧告」踏まえた「G20ハイレベル原則」が策定されました。 OECD勧告の策定には、私も微力ながら貢献させて頂きました。 https://assets.innovazione.gov.it/1628084642-declaration-of-g20-digital-ministers-2021final.pdf

          私が策定に関わった「OECDデジタル環境の中の子どもに関する勧告」に関する解説動画を作成しました。 こちらのYouTube動画を観ていただくことで、改定されたOECD勧告の概要を掴むことができます。 https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%BD%8B%E8%97%A4%E9%95%B7%E8%A1%8C

          私が策定に関わった「OECDデジタル環境の中の子どもに関する勧告」に関する解説動画を作成しました。 こちらのYouTube動画を観ていただくことで、改定されたOECD勧告の概要を掴むことができます。 https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%BD%8B%E8%97%A4%E9%95%B7%E8%A1%8C