【研究メモ】家訓はどのように残され、書き換えられるのか?~Sasaki et al.(2020) 尊敬されている過去を扱う:日本のファミリービジネス企業における歴史的アイデンティティ・ステートメントと戦略的変化からの学び [ 前編 ]
Sasaki et al.(2020)は、日本の長寿企業を分析対象とし、家訓がどの様な形で現在まで残るのかを調査しました。それにより、変革期において、戦略立案者が、“組織の継続性”の感覚を確立するために、歴史的なアイデンティティ・ステートメントをどの様なアプローチで修正しているのかを明らかにしました。
英国のWarwick Business School, The University of Warwick佐々木教授の論文です。海外の大学院で、日本のファミリービジネス/ 長寿企業を研究されている方がいらっしゃったのですね!
1549~1946年の間に書かれた日本の歴史書から、今も残る長寿企業と家訓を抽出し、それが時間を経る中で、どの様に変化していったのかを丁寧に追っていった研究です。
内部/ 外部環境の変化とともに、組織の中で大切にされている価値観も内容によっては加筆・変更していく必要が出てくるかと思います。ただ、その匙加減はとても難しいですよね。変えすぎると、反発を招きますし、変えなさ過ぎても、必要な変化を組織の内外に共有できないですし・・・
分析を通じて、家訓を、加筆・変更していく際、どの様なアプローチが採られているのかを明らかにしました。
発見事項の具体的な内容はまた次回!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?