OD担当者が苦労するのは、課題の解決それ自体よりも、懐疑的な同僚の声?~ATD‘s Organization Development Handbook ~ Ed Hasan Chapter 01: Foundation of Organization Development からの学び
2024年7月に開催したBrian Flores (2023) ATD‘s Organization Development Handbookの学びも、記録として残しておきたいなと思います。
今日は、第1章 Ed Hasan Foundation of Organization Development からの学びです。
海外Handbook系は、厚みも結構あるので、有志の皆さんで集まって、1日とかで終日かけて、どーんと集中して読んでしまうことが多いです。
でも、最近、気が付きました。
自分の脳のキャパだと、その時は楽しく、深い学びを得られている感覚があるのですが、長期記憶として残せるかというと、インプットの量が多すぎて、結構限定的になってしまうなと。
ちょっと時間がかかってでも、ブログ等に発信というプロセスを踏んで、再度内容に触れていかないと、有効に活かしきれないなと感じています。
ということで、先日の別の読書会の振り返りが終わったので、ATDのHandbookの方にも取り組んでいきたいと思います(決してネタがなくなったわけではないです 笑)
本章は、1章ということもあり、ODの基礎的な考え方や、概要についての紹介でした。構成としては、よくある内容かなと思います。ATD自体でのODについての認識は、ちょっと自分がこれまで勉強してきたNTL(National Training Laboratory)系のODとは捉え方が異なるので、また改めて、ODの定義等、捉え方の違いはまとめてみたいなと思います。
ODのステップについては、5つのステップが提示されていました。
内容的には、ODのプロセスを説明されるときに用いられる、OD Map(8ステップ)をキュッとしたような内容で、構成要素はだいたい同様かと思います。
個人的に面白いと思ったのは、ODの各フェーズを説明するまえに、留意点として紹介してくれていた4つのポイントです。
中でも、この最後のOD担当者に対する負荷の問題は、非常に重要だなと思いました。
自分は、外部支援者という形で関わらせていただくので、人事部が多いですが、内部実践者の方と、コラボしながらプロジェクトを進めていく形になります。
社内メンバーのプロジェクトへの巻き込みや調整の負担は、内部実践者の方が多くなりがちです。
その際、
・プロジェクトの取り組み自体に対する懐疑的な声。
-こんなことやって意味あるの?
・プロジェクトの関与工数に関する不満の声。
-こんなに関わらないといけないの? ワークショップ長い!
・プロジェクトが進む中での、変わることに対する恐れの声。
-なんでこれまでとやり方を変えなければいけないの? 面倒!
等々。
私もそうした声をいただくこともありますが、話やすさを考えると、カウンターパートを担ってくださる内部実践者の方へよりたくさん・より大きい声が集まってくることは容易に想像ができます。
もちろん、こうした声が出ないように配慮し、説明を丁寧に行ったり、対話の場を組み込んだりしますが、それぞれも想いがあるので、参加者のみなさんの関わり方によっては、充分な理解に繋がらないこともあります。
外部支援者自体も、自分自身を整えることはもちろんですが、近い関係で協働する内部実践者の方のケアも大事だなと改めて感じました!
本ブログは、読書会での山永さんのレジュメや発表を参考にさせていただきました。学びの機会をありがとうございました!