【研究メモ】 「創業者の影」をどう乗り越えていくか?~Davis and Harveston(1998) ファミリービジネスの事業承継プロセスにおける家族の影響:多世代の視点から の学び [後編]
昨日の[前編]は、研究概要・仮説等のご紹介でした。
今日の[後編]は、発見事項を中心にメモしていこうと思います。
仮説(分析の観点)が多かったので、下記、発見事項や理論的・実践的示唆について、特に気になったポイントの抜粋です。
事業承継をイベントではなく、中長期的な時間軸を伴うプロセスとして捉えること。
世代は変われど、個人、家族、組織、リソースといった様々な要因から影響を受け、後継者選定の広範性(取り組みの広さ)が決まってくること。
ファミリービジネスというだけあり、ファミリー(親族メンバー)が後継者選定の広範性に与える影響力が高い
=ステークホルダーとして、手厚いケアが必要。特に、親族メンバーが多い、創業者⇒2代目の移行の時。ファミリービジネスにおいて、ファミリーは大きな経営資源ではあるが、家族サイドで葛藤があると、それは事業サイドにも波及し、事業承継時に大きな問題になること。
「創業者の影」は、思った以上に影響力を持つ。それが薄くなるのは第三世代に入ってから。
⇒承継後、先代経営者が社内の中でどの様な役割を果たすのかについて、
後継者と先代経営者間での”対話”が求められる。
というような示唆が特に気になりました。
承継後の経営において、親族メンバーの影響力がどの様に作用しているか? への感度を高めて、分析を進めたいと思いました。
にしても、この論文、英語が難しかったです・・・
私の英語力が”伸びしろしかない”というのはもちろんなのですが、最近の論文に比べて、さらに読みにくく感じました。
以前、1970年代頃の論文を読んだときは泣いてました・・・苦笑
英語力伸ばしていきたい!!
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