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【研究/ 実践メモ】 パフォーマンスを高めるポジティブ/ ネガティブ感情のバランス感は? ~『成長を支援すること』 第5章 「生存と繁栄」 からの学び

『成長を支援すること』 第5章 「生存と繁栄」 からの学びです。

ここまで取り上げられてきている、NEA:Negative Emotional Attractorと、PEA:Posiitve Emotional Attractorについて、深める章になっています。

両者は、どちらかが良い/ 悪いというものではなく、そのバランス感が重要なのですが、現代の生活においては、NEAが優位になりやすく、意図的にPEAを高めていく必要があるよ! というのがメッセージです。

NEAは、タスク志向で問題解決が得意なことから「生存」との関連が強く、逆に、PEAは、成長や変化に必要なモチベーションを得るために必要で「繁栄」との関連が強いと指摘されています。

脳内の動きを見ると・・・

という状況になっており、2つのネットワークは対立し、抑制し合い、行き来するとのことです。”並立しない”ということは、言われてみると当たり前なのですが、大事なポイントだなと思いました。

NEAが優位のときは、交感神経も優位となり、ストレス反応が引き起こされるので、より攻撃的になってしまいます。
「人は問題満載のプラットフォームになる」(p.151)
例:運転中に車列に割り込まれると苛立つ

2つのネットワークは、対立・抑制し合うので、NEAが優位な時間が長引くとしたら、意図的にPEAが高まる時間を取るのが大切ですね!

PEAを高めるきっかけになるアプローチは、4章でも記載されていました。

また、研究によって数値については、違いがあるようですが、比率的にPEAを高めておく方が、いい成果に繋がりやすいことがわかっています。

コーチングのセッションについては、fMRIの装置を用いた研究で行われているのですが、主観的なアンケートの回答ではなく、生物学的な検査からのアプローチは、”有無を言わさぬ説得力”というか、強いファクトですね。

いずれにせよ、仕事や日常世克においても、意図的にPEAを高めておくことが大事ですね! 油断していると、すぐにNEAが優位になっているので。

例として、360度フィードバックの結果を見る前に、パーソナルビジョンに気持ちを集中する(PEA)を呼び起こすというの記述があったのですが、これも面白かったです。

360度のフィードバックを受け、耳の痛いことを分析的に確認することは、NEAが優位になります。それとバランスを取る意味で、パーソナルビジョンを確認し、PEAを高めおくことが、「フィードバックをポジティブに受け止め、望ましい文脈のなかでとらえるチャンスが大幅に増す」とのことです。

ちょっとストレスがかかる作業をする前に、パーソナルビジョンを長め、PEAを優位にしておくの大事だなと思いました。

感情の状態を、状況に委ねるのではなく、自分で主体的にアプローチし、調整を図っていくことも大事だなと感じました。

自分も実践して行きたいと思います!

※本投稿は、大桃さんの当日の発表とレジュメを参考にさせていただきました。わかりやすい整理、ありがとうございました!

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